今回のエントリーはちょうど一か月前の8月22日、北京にて行われた北京オリンピック野球準決勝「日本vs韓国」の生観戦回想記です。
北京オリンピック男子サッカー日本代表の全3戦の生観戦を終え、全敗による傷心の帰国。気分新たに今度は野球の生観戦です。
オリンピック開催種目の中で最もチケットの価格が低く設定された野球。これは人気が全く無いことに加え、地元・中国チームの活躍が期待できないことが主な要因でしょう。私が購入したチケットは「カテゴリーA席(一等席)」にもかかわらず定価は100元でした。
この観戦チケット、予めインターネットによる抽選=正規購入が出来たのまでは良かったのですが、準決勝のチケットだけに試合の前々日まで対戦カードが分からないというデメリットもありました。分かっていた事は試合開始が現地時間午前10:30に行われるというこの日の「第一試合」である事、「予選1位通過チームvs予選4位通過チーム」の組み合わせになるという事でした。
大量のダフ屋が現れることはサッカー観戦時の経験からも予想できていたので、正直このチケットが「日本戦」にならなかった場合は現地で売り払ってしまおうという考えでした。が、日本代表は予選でキューバ、韓国、アメリカ戦を落とし、まさかの予選4位での決勝トーナメント進出です。という事でこのチケット、嬉しい事に日本代表戦になってくれました。嬉しい?!WBCの例もあったので「予選結果など関係ない、決勝トーナメントに進出さえ出来れば必ず優勝できる!」この時はこれを信じて疑わなかったのです。
さて試合開始の二日前の夜、大連を列車(T227次、硬臥上段ベッド、208元)にて出発。試合会場は北京でしたが、北京は宿泊費の高騰という理由で避け、宿泊地はまたもや天津に定めました。試合開始が午前10:30であるため新幹線を使い天津からの北京入りし(移動所要時間30分)、更に会場までの移動の時間を考えても十分に間に合うと判断したからです。ホテルはサッカー観戦時に利用した、天津駅の目の前にある、またもやあそこです。駅前という絶好の立地条件に加え、オリンピック開催真っ只中でしたが、天津では相変わらずの相場で一泊189元でした。
朝6:35、始発の新幹線(C2202次)にて天津駅より北京南駅へ。北京南駅からバス、地下鉄と乗り継ぎ、会場の「北京五棵松体育中心棒球場」に到着。試合当日のチケットを持っているのでバス、地下鉄は一切無料です。
試合開始まで時間に余裕があったので球場周辺をブラブラしていると相変わらず大量のダフ屋です。試合開始一時間前の相場は500元でした。定価の約5倍という事になります。会場には日本人ツアーの乗った大型バスが次々と到着します。
この日は会場入場の際のチェックが厳しかったです。中国人は野球に関しては知識が全く無い上、オリンピック開催までに準備勉強も全くしておらず、応援用のメガホン等などは片っ端から没収。酷暑にも拘らず飲料物も片っ端から没収。当然、事前に何も聞かされていない日本人、韓国人観光客と揉めるも会場警備員、ボランティアはやりたい放題でした。
そもそもチケットの設定区分からして「カテゴリーA席(一等席)」と「カテゴリーB席(二等席)」の2種類しかありません。野球の観戦席ですよ!いかにいい加減な準備の下で、知識も無く不勉強な人間の管理下で、開催されたか御理解いただけるかと思います。
観戦スタンドを鉄パイプで急造、急増した危険な臭い漂わせる、中国らしい会場に入り試合観戦。中国人観戦客は多かったですが、野球の知識がある人間はいません。目の前で行われているスポーツの見方が全く分からないようです。
野球独特の攻守交替というのんびりとした試合進行、デーゲーム酷暑、一試合としては異例の長さのスポーツ・・・。試合が終わったのは開始から約3時間半後でした。
ルール、見方が分からなければブーイングも飛ばしようがありません。オリンピックの雰囲気だけを楽しみに来たというのが一番正しい表現でしょうか。「理不尽な」ブーイングが無かっただけに、日本人としてはこの日の試合観戦はサッカー生観戦時のときに比べて実に「良い気分」で見ることが出来ました。チケット代金分は満喫できたと言えます。
試合はまさかの逆転負けで日本チームの金メダルへの夢は途絶え、翌日の銅メダル決定戦に回る事になりました。
金メダルを信じて疑わなかった、帰路に着く日本人観戦客の足取りは重いです。
試合結果、論評は各種専門誌(紙)に譲ります。とりあえず、
http://beijing.sportsnavi.yahoo.co.jp/event/result/BB?i=400&ph=2&s=M&u=01
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/jpn/beijing/live/08/221_jpn.htm
明日こそは!
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