中国遼寧省大連で生きるおっさん

〜 「若者」もすなる「ブログ」というものを「おっさん」もしてみんとてするなり  一人の名も無きおっさんが、浅学菲才ながらも、自分の言葉と写真で、毎回一生懸命書いている大連ブログでございます 〜

 

日本 今日はこんな日

ただ今の大連 正確な時間

ただ今の大連 天気&気温

ブログ更新カレンダー

2012
September
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

月別アーカイブ

検索



このブログを検索

ブログサービス

Powered by

teacup.ブログ
RSS

中国が畏怖する安倍晋三氏

大連は昨日から気温がやや下がり、さすがに半袖一枚というわけには行かなくなりました。秋本番と言って良いでしょう。

さて、日本では安倍晋三元首相が自民党総裁選を勝ち抜き、一躍、次期内閣総理大臣の有力候補となりました。各種世論調査でも次期衆議院選挙では自民党の政権奪回が濃厚と出ており、それを踏まえてのこの「注目度」だったのではないかと思います。

クリックすると元のサイズで表示します
こちら大連の二大人気地元紙『半島晨報』の一昨日27日付け(A23ページ)の記事です。日本語に訳す必要も無く、御覧の通り「安倍晋三、捲土重来」とあります。ターミネーターの名台詞「I'll be back.」みたいでなんか格好良い表現ですね(笑)。ただこれね、中国的には自国のマスコミがこの表現を使ってはダメだと思うんですよね。中国で「政治家の捲土重来」と言ったら、この表現に相応しいのは毛沢東と同様、「神聖にして不可侵の存在」=トウ小平、ただ一人なんですよ。いうまでも無く「文革」、「天安門事件(76年の方です)」で二度失脚するも復活した「ありえない」政治家です。

今、中国はあらゆる罵詈雑言を浴びせに浴びせて日本を攻撃していますが、ここで「トウ小平と同格視表現」を使ってしまうところにマスコミの甘さがあると言えますね。私は以前のエントリーで「最近は『お上』の統治に粗が多い」と表現しましたが、新聞という不特定多数の人間が広く目にする媒体で、こういった表現はマズいと思いますね(笑)。

安倍さんの前回11ヶ月という短い政権の中でも優れた功績の一つとして挙げられるのが「防衛庁→防衛省」の昇格です。中国にとってみれば、まずこれを現実化させた衝撃は非常に大きかった(ダメージがあった)と思います。この記事でもその事について多くが割かれていますね。そしてこの記事、次には「靖国参拝」の「常習化」です。

あのう、日本の知識人やマスコミ、政治家は誰一人(!)見抜けていないと思うんですが、中国、つまり「中南海」では「靖国参拝を実行するリーダー」=国民支持率が高い=自分達にとって強敵、と読んでいるんですね。中国側の「侵略戦争云々、中国のみならずアジアの人々を傷つける云々」という主張はあくまで「建前」に過ぎないんですね。「本音」はね、人民向けに「今回、日本の総理が靖国参拝を自粛したのは、我々が主張したからだ」という強い政府&党のアピール、これなんですよ。そして御用マスコミを通じて報道し、「強さ」を人民に信じさせるんですよ。この「強さ」を「支持率(=反乱封じ)」に転換しているんです。

しかし、ここ最近、8月15日に「靖国参拝」を行った方がいましたね。小泉純一郎元首相です。この時も中国は大きく反発しました。「侵略戦争云々、中国のみならずアジアの人々を傷つける云々」という、いつもの理由です。もうお分かりでしょう。これも「建前」なんですよ。「本音」は人民向けに「今回、日本の総理が靖国参拝を自粛したのは、我々が主張したからだ」という強い政府、党のアピールが出来ない、崩れるからです。つまり中国政府、党よりも小泉純一郎元首相の方が強い、という図式になってしまうんですね。

中国共産党は憲法で「中華人民共和国を領道する党」と規定されています。中国を日本から、中国国民党から救い、今この平和な現在をもたらし、明るい未来へと導く存在というわけです。「永遠の統治が認められた神聖不可侵の存在」です。この「雲の上の存在」が「負けて」しまっては人民に対して申し訳が立たない、つまり「永遠の統治と神聖不可侵」が揺らいでしまうんですね。今回の「平成の文化大革命」でお分かりの通り、人民の素質素養は低いです。揺らいだことによってこのパワーがこっちに向かってきたら、つまり「小日本に舐められているじゃねえか、お前等、弱い政府じゃねえか」となってしまったら政府は、党は、国は、あっという間に吹っ飛んでしまうんですね。吹っ飛んでしまったら待っているのは死、そして末代まで続く汚名です。当然、墓など作れません。

ということで「靖国参拝」にはあれほど敏感になるんですね。「参拝自粛」をさせたら、「アジアで唯一の先進国・日本を屈服させた」ということで、13億人の人民相手に「強い政府、党」、つまり人民に対して問答無用に黙らせられる「何物にも変えがたい評価」が得られるんです。この評価を得んがためだけに「靖国参拝」抗議は行っているんですね。

かつて中国は「靖国参拝」なんか何も言ってこなかったのに・・・。という疑問があるかと思います。これに対してもお答えします。当時はね、毛沢東に並ぶ「神聖にして不可侵の存在」=トウ小平、が健在だったんです。で、トウ小平の後、中国のトップは江沢民(第三世代)、胡錦涛(第四世代)と流れますが、彼等がトップに、それもスムーズに立ったのはトウ小平が後継者指名をし、広く天下に公にしたからです。「皇位」継承の基盤がトウ小平という「鶴」の、それもたった「一声だけ」に過ぎないんですね。

「たった一声」。それだけ江沢民と胡錦涛の「皇位継承」の正当性というものは弱いということであり、逆に言えば、トウ小平の存在は「ありえない」存在であり、その「一声」というのも我々日本人が想像もできないほど「強くて大きい」ということです。とはいえ、やっぱり「皇位継承」の正当性がトウ小平の「一声」だけ、という弱さを持っている江沢民と胡錦涛が少しでも「皇位」の安定=「何物にも変えがたい評価」、を得るために利用した、それが「靖国参拝」なんですね。なぜ江沢民の頃から突如この問題がクローズアップされるようになったのかもこれでスッキリと(笑)お分かりいただけたと思います。

次に、何故こんなに「防衛庁→防衛省」の昇格実績、に神経質になるかというと、中国では毛沢東が「政権は銃口から生まれる」と表現したように、政権の維持は話し合い、選挙なんかではなく「武力」、これ一点によるものです。「力のある者が天下を取る、維持する」という考え方です。ですから中国のトップは皆、その力の源、つまり中華人民共和国中央軍事委員会主席というポストを握ります。トウ小平が「総書記」や「国家主席」などに就かずに中国の最高指導者になりえたのもこの論理です。江沢民もこの道を踏襲しましたね。

整理します。

1、安倍さんが靖国参拝をすれば、しかも8月15日にすれば、人民やマスコミの一部からは「弱い政府」というレッテルを張られかねない、しかも悪い事に安倍さんは首相辞任後、毎年行っているという「実績」がある。→怖い存在。

2、一年も持たず短期間で潰れた前回の内閣だが、それでも昨今では誰一人成し遂げられなかった「防衛庁→防衛省」の昇格、という中国にとっては急所=軍事面での強化、を迅速に成し遂げた。→怖い存在。

3、軍事面で実績を作った安倍さん。軍事面でもし日本に引き分け、いや負けるといったことがあったり、匂わせたり、その上これが公になったら、人民や「抵抗勢力」の批判を一気に受けるハメになり、政府は、党は、中華人民共和国は、「北斗神拳」の如く内部から崩壊する。→怖い存在。

4、今回、日本はいつもの通りの「土下座」をせず、初めて抵抗した。本来、辞任した首相が何代かを置いて再度就任=復活するという例は戦後無い。特別な存在であり、これは小泉元首相並みの、それ以上の世論(=反中)が味方になる可能性がある。世論が味方に付けば8月15日の靖国参拝はおろか、憲法改正(=日本の目覚め)まで難無くやり遂げてしまうかもしれない。過去に「昇格」を迅速にやり遂げた実績もある。→怖い存在。

5、前回は超優秀なリーダー(小泉純一郎元首相)の後任で何かと比較され、やり辛く、ミスも大きく見られがちだが、今回の就任は日本の歴史上でも極めて凡将(愚将)=民主党3代、の後任で、小さな功でも大きく評価もされやすい状況である。ましてや大きな功は超大きく評価される(=歴史に残る)こともある。今回の復活就任で彼は「経験」というトウ小平同様の、何事にも変えがたい、目に見えない「武器」を身に付けている。これに「世論」が加われば「鬼に金棒状態」=強い日本、もある。さらに党幹事長に軍事オタク。→怖い存在。

ということで、こちら中国の記事の「中心」は、トウ小平と「同格」の「捲土重来」という表現が「思わず」使われ、更に記事内容は自身にとって一番怖い(!)靖国参拝問題、そして「防衛庁→防衛省」の昇格実績、という、中国にとっては「暗い未来」予想だったのです。生意気言わせていただきますが、これがこちらの新聞を読み、分析し、真意を理解するということです。3500円カレーの記事は今日もこちらでは見られませんでした(笑)。

鳩山元首相は中国に来ず、福田元総理は引退、私の過去のエントリーを読んでくれたのかな(笑)。岡田副総裁も青島ジャスコは「紅衛兵」に焼き討ち。政治家という職業に就くこの御三方(おさんかた)にとって、この「文革期」で、あの「小泉純一郎立像」の「現実」はメチャクチャ、ショックですよね・・・。

また最近では某大手掲示板で「タネ明かし」もされてますね。

中国の兵法書「六韜(りくとう)」
交渉の為に隣国から使者が来て、もしその者が有能ならば何一つ与えず返せ。
交渉の為に隣国から使者が来て、もしその者が無能ならば大いに与え、歓待せよ。
そうすれば、隣国では無能な者が重用され、有能な者が失脚する。
そしてやがては滅ぶ。

安倍さんの新総裁就任の挨拶「政権奪還することは私たちのためではない。自民党のためでもない。日本を取り戻す、強い日本を作る、豊かな日本を作る、そして日本人が日本に生まれたことに幸せを感じる、そういう日本を作る」は個人的に何とも言えない、心に響くものがありました。信じたいですね。頑張って下さい。




参考記事:
政権奪還へ全力尽くす…自民・安倍新総裁

 自民党新総裁に選出された安倍晋三元首相は26日午後、党本部であいさつし、「(自らの)経験、責任をしっかりと胸にきざみ政権奪還に向け、皆様とともに全力を尽くす」と述べた。
 安倍氏は、「この3年間、野党のリーダーとして大変なご苦労をされ、自民党を守って頂いた谷垣禎一総裁に心から感謝したい」と語った。その上で、5年前に首相を辞任したことに触れ、「総理を突然辞任する結果になり皆様に本当にご迷惑をおかけした」と陳謝した。
 安倍氏は、「政権奪還することは私たちのためではない。自民党のためでもない。日本を取り戻す、強い日本を作る、豊かな日本を作る、そして日本人が日本に生まれたことに幸せを感じる、そういう日本を作る」と訴えた。
9月26日
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120926-OYT1T00845.htm


ブログのランキングに参加中です。ここをクリックしていただけますと、当ブログの現在の順位が御確認いただけます。宜しくお願い申し上げます。

投稿者:dalian4649
1 | 《前のページ | 次のページ》
/1 
 
AutoPage最新お知らせ