春節が近くなってきました。日本人の私から見た中国(大連)の春節期間というと「寒い(一年で最も酷寒、外出出来ず)、うるさい(24時間無差別花火・爆竹)、治安が悪い(どこも混雑、窃盗・詐欺の増加)」の3拍子が揃う、最も好ましくない時期です。陰暦設定であるが故に毎年該当する西暦日付はコロコロ変わる上、真冬の打ち上げ花火を見ても情緒も感じられません。やはりこの祝日は中国系の方たちだけのもので、私にとっては失礼ながら「平日長期休暇」にすぎません。日本の「正月」の代替などとはとても考えられないし、出来ません。
という事で毎年この春節休暇期間は「必ず」中華圏外に滞在しています。今回は札幌に行く事にしました。
大連→札幌(新千歳空港)間の直行便は週2便(水・土)で中国南方航空が飛ばしています。使用機材はエアバス社の小型機「A319」、飛行時間は片道3時間です。今回は片道切符を購入、価格(総額)は3100元でした。
土曜日のこの便は離陸が朝7:40ですから搭乗する為には早朝からの行動が強いられます。この日、空港には離陸の約1時間前に到着、カウンターは既に行列です。大きな荷物にデカデカと自分の氏名を書いている搭乗客がやたらと多い。「民工」系の方のようです。日本へ集団出稼ぎ?!私も素直にこの列最後尾に並びます。
搭乗手続きカウンターですが、ふと目を横にやるとレッドカーペットの敷かれてある、南方航空のマイレージプログラム「スカイパールクラブ」上級会員専用のカウンターには客が一人もおらず、そこのカウンター嬢はかな〜りお暇な様子。すかさず私が「平会員だけど、搭乗手続きやってくれる?」と尋ねると「問題無し」との事。ということでそちらに移り、長い行列をよそ目に、あっという間に搭乗手続きは終了、席(エコノミークラス)は窓側を指定しました。中国ならではです。
イミグレを抜け、ボーディングブリッジへ向かうと、搭乗機は所謂「沖止め」らしく、そこまでバス移動。バスの中は先程の民工系の方で多く占められています。やたら荷物が多く、どうして機内持ち込みにするのか理解に苦しみます。バスを下降り、タラップを使って機内へ。当然彼らは並ぶなんて事はしません。我先に!とチケットもぎりの係員に殺到します。飛行機は全席指定なのに・・・。
機内に入ってもあまりに荷物が大きく、また数が多いので頭上の棚に全部収まりきらず、CAさんが最後方の空席を急遽荷物置き場にしていました。
さて全員着席し、後は離陸を待つだけなのですが、一向に離陸する気配がありません。すると機材故障、修理の為、離陸が遅れますとのアナウンスが入りました。「中国のエアラインだし、大丈夫か?」とすぐ後ろに座っている日本人客の声が聞こえます。しかし何やら機内が慌しい。私はすぐにこのアナウンスが嘘だと感づきました。窓から外を眺めても修理に取り掛かる様子は全く窺えません。この離陸遅延の「真の」原因は先程の民工系の方々にありました。それは・・・。
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写真:中国南方航空(CZ651便・大連→札幌)エコノミークラスの「豪華」機内食。肉&麺、魚&御飯の二選択制。東京線とは異なり、ホットミールが出た。