前回の続きです。
この「値切る」という行為、いつ何時でも出来るというわけではありません。「到着地に着きました。高すぎる。安くして!」これは無理というものです。中・長距離乗ったのであればキリのいい額にしてもらう程度(1〜2元)のことは出来ますが。
何故夜なのか、客、交通警察共に少なくなるからです。タクシー側にしてみれば原則的には禁止。罰則対象です。が、運ちゃんも「夜中の一人ドライブ」よりは客を乗せたい。儲けが多少安くてもゼロよりはまし。といったところが本音ではないでしょうか。
さて条件です。
(1)30元前後、またはそれ以上かかる中距離、長距離であること。
(2)夜間割増料金が適用される夜10時以降(前後)であること。
です。
次に交渉術です。
私は自宅から職場までタクシーで片道が大体28元です。夜間ですと40元近くなりますのでこれをキリのいい、30元に値切りるのが常道です。まずタクシーを止め、乗り込まず、とりあえず「○○街まで行きたいんだけど幾らにしてくれる?」と聞きます。(素人)運ちゃんによっては目測を誤り、「25元でいいよ!」なんて言ってきます。そうしたらもう無条件に「乗り」です。35元と言ってきたら値切り開始です。ただ周囲にタクシーがいっぱい走っている状況(通り)であればあえて交渉を長引かせず、次のタクシーを呼び止め、再度交渉し始めてもいいと思います。交渉打ち切りを匂わせるや否やこちらの条件を飲んでくれる場合もあります(多いです)。周囲にタクシーが全然走っていない状況(通り)であれば交渉せざるを得ませんが、運ちゃんもその状況を見据えてますので交渉は難航します。そういう場合はタクシーの多い大通りに自分から移動してそこで始めるのも手です。
交渉している段階でその光景を目にした別のタクシーが交渉決裂を見計らって(願って?!)直ぐ後ろ、横に停車しだします。大連はタクシーが本当に多いですし、道端で交渉してるということは運ちゃんの方でもう中・長距離の客(=一獲千金)と分かってるんですね。
最後に注意点です。
(1)「○○元で○○街まで行ってくれない?」という交渉はしない。
相手が目測を誤ったら儲けものです。交渉の主導権は渡さないように、また「カード」は最後まで切らないように。
(2)目的地までのタクシー代の相場を知った上で値切る。
相場を知らずに値切りに入るのは危険です。「値切り乗車」は基本的にメーターを倒さずに、または走行中の途中から倒すので、運ちゃんは相手が相場を知らないと見るや場合よってはメーター額以上のお金をふっかけてきます。
(3)乗り込む前にもう一度、行き先場所、値切り価格を再確認する。
トラブル防止です。中国語の発音に自身の無い方は紙に書いて見せ、再確認するのも良いでしょう。
夜の通りでよく見る、「空車」表示にもかかわらず客が乗ってるカラクリ。こういうわけなんです。
人付き合いで、または残業で夜遅くなった。タクシーで帰らなきゃ。そういったときにぜひ一度お試し下さい。成功したあなたはもう一人前の長期滞在者ですよ。