最近は大連も日中30度を越すことが多くなり、ビールの美味しい季節となりました。
日本と違い、こちらではお日様が昇っている平日であっても食事時はアルコール類を飲んでいる風景を良く見かけます。こちらでは「仕事の後の一杯」はもちろんのこと「仕事中の一杯」もOKなんですね。
また必ずしもビールは冷やして飲むというわけではありません。春夏秋冬、常温のビールをゴクゴクいくわけですが、これは日本人のみならず欧米人にも理解しがたいこちらの習慣です。常温ビールの洗礼は中国到着前、既に中国系の飛行機の機内サービスで受けた方も多いでしょう。
特に冬場なんかは食堂やレストランでキリリと冷えたビールに出会える確立は外国人客御用達の店でなければまず絶望的です。
さて中国滞在の楽しみの一つに、全国各地で星の数とも称される地元限定のビールを味わうということがあります。大連でしたら「大連ビール」や「棒スイ島」のブランド名が有名で、価格も安く、気軽に飲食店、スーパー等で入手できます。
今日ご紹介するのは地元限定ビールの中でも入手路、手段(?!)まで限定されているビール、「最麒麟」です。
広告によりますと「大連大雪ビール社に資本参加したキリンビール社が全面的な技術指導で作り上げた大連産初の海外ブランドで、厳選した麦芽の一番搾りをキリン独自の製法によって、芳醇な麦芽の香りを残しつつ、すっきりとした味に仕上げている。また、美味しさを閉じ込めるクリーミングな泡、力強いネーミング、劣化を防止する茶色の瓶などが特徴」だそうです。当初は市内主要日本料理店のみの取り扱いということで、星海広場にある某日本料理店に行った時、聞いてみましたが取り扱いしていませんでした。6月からマイカルと新友誼商城で販売開始ということなので「限定販売」の名に弱い典型的日本人の私は早速購入、試飲してみました。
大きさが500mlの小瓶サイズということでやや拍子抜け、価格も一本8元6角と一般的なビールの約2倍以上です。
限定販売の名を付加価値として販売する場合、マーケット戦略的には
1、本当にプレミア度が高く、大量生産不可。
2、とりあえず商品動向を見るサンプル的戦略。良ければ再販、拡大。悪ければ打ち切り。打ち切りは打ち切りでも販売不振ではなく、「限定販売」の為による打ち切りとしてメンツが保てる。
3、「限定販売」の名を逆手に取った悪徳商法。
などがありますが、どうなんでしょう。
味、満足度には個人差があるので特に書きませんが、日本企業が関わった海外限定物ですので、話のタネに一度試してみるのもよろしいんじゃないかと思います。
読者の皆様、味、コストパフォーマンス等、如何でしたか?