ここ数日、地元紙の一面は「党大会」のニュースで占められていますが、そんな中一昨日の「大連晩報」の中に面白い記事がありました。
「(中国)全国の都市総合実力ランキング トップ100」という記事で、その都市における経済、社会、基礎設備、環境、科学技術、教育面等を総合的に吟味し、ランキング化しています。ジャンルが違うにもかかわらず、強引に一纏めにしてランキングにしてしまおうというところがいかにも中国らしいです。「住みやすさ」、「治安」という項目を入れると順位はまた大幅に変わると思うのですが。
中国という国はとにかくランキング付けが好きなお国柄らしく、共産党の人事も序列1位の胡錦涛を始め、しっかりとランキング付けがされ発表されています。全国の大学もまた同じです。
紙面の都合でしょうか、残念ながら100都市名全てが掲載されてはいませんが上位の都市名は掲載されています。それによると
1位 上海
2位 北京
3位 深セン
4位 広州
5位 天津
6位 蘇州
7位 杭州
8位 青島
9位 南京
10位 無錫
11位 大連
だそうです。
上位十傑を見ると内陸部は大都市・成都、西安はおろか第四の直轄市・重慶すらランキングされておらず全滅。見事なまでの東高西低、いや地域格差です。旧満州国エリアである東北三省地区は大連が首位です。
この記事を基にすれば、中国の先進都市は上海を中心としたエリア(上海、蘇州、杭州、南京、無錫)、北京を中心としたエリア(北京、天津)、広州を中心としたエリア(広州、深セン)、そして青島、大連と見事に色分けされたような気がします。
中国人なら誰もが学校で学ぶ勝g小平理論。分かりやすくいえば、「先に豊かになれる人が豊かになり、豊かになった人は他の人も豊かになれるように助ける」というものです。そして江沢民時代を迎えて広く世に広まった究極の「拝金至上主義」。必修科目とはいえども今ではその勝g小平理論も時代に即した「新解釈」がされるようになり、後半部分「豊かになった人は他の人も豊かになれるように助ける」は見事に置き去りにされています。
これぞまさしく「真の」格差社会!読者の皆様はどうお感じになられましたか?