五月満月 と書き
ウエサクと読む
五月は万物の生命の目覚めに勢いがつく時期

五月満月の宵に、山内の僧侶がつどい、満月に灯を捧げ清水を供えて、宇宙の大霊より大いなるお力をいただき、自己の魂のめざめを祈る儀式が鞍馬山で古くから密やかにつづけられて来た。
この儀式が、ヒマラヤ山中やインドで五月満月の夜に行われるウエサク祭と相通ずるものであること、また東南アジアの仏教諸国においても釈尊の生誕と成道と
涅槃(ネハン)を同時に祝うウエサク祭が行われていることから、鞍馬山でも広く信徒に呼びかけ、多くの人々が共に祈りを捧げる事になった。
昭和二十九年のことである。
資料より抜粋。
日中、青空が広がっているのに突然の轟音雷雨が何度も通過し、戸惑いましたが、天気予報では治まるとの事で鞍馬寺に向かいました。
※祭りの最中は撮影出来ない為、前後や間の写真のしかありません。
ウエサク祭のプログラムは三部に分けられ
《第一部》 「きよめ」
破邪顕正の活力天地に満ち
心を閉ざす闇は退く
ものみな清く明けらく
尊天の愛の光と力ここに輝く
自己と場の清浄のための魔王尊を讃仰し、
「消えぬ灯」が大燭台に点灯され、月が昇り、大燭台から参列者の一人一人の純真無垢な心の象徴の
『心のともし灯』 に順次点灯されていきます。
祭場がともし灯に埋まると、
銀椀に清水を満たし月に祈りをささげ、月光の降り注がれた明水を分かち頂く。