
ズミルックス35/2ブラックペイント・ヌーキー付きです。
先日このレンズをお客様からお預かりしました。
外観上はかなり綺麗な状態ですが、コンディションのバランスが悪いので
オーバーホールしてほしいという依頼でした。
まず初めにピント位置がずれていますこれはズミルックスによくある現象です。
ライカ社で製造された時からなのでしょうか?
ズミルックスはピント部分に問題があることが多くあります。
お客様からお預かりピントチェックさせていただくと微妙にピントに問題があることが多くあります。
しかしながら1.4Fの明るさがあるのでわりと柔らかいレンズなのかなと思われている方も多くおられるみたいです。
ズミルックス自体は確かに色のノリも良く広角系レンズにしては類を見ない明るさでポートレートなんかにも優れていると思いますが画像のディテールは、それほどあいまいになるようなものではありません。
メーカーで製造された時のものなのか長い年月の間、途中で手を入れられた時になったものなのか
それはわかりませんが。
どちらにせよピントを修正してあげなければならないということです。
その上で距離計部分とシンクロしているヌーキー部分の調整と修正です、かなりの作業量です。
ヌーキー部分にも曇りが見られるので本来外れないように設計されている接着部分を慎重に分解し清掃していきます。
レンズ清掃はもちろんですが上についているヌーキー部分の清掃がかなり厄介で
距離計調整した後も徐々に狂い始めます、おそらく組み立てのときにわずかなある遊びなどが
原因するものと考えています。
本来この部分は接着して調整するという作業なのですが、徐々に固まっていくまで何度もテストをします。
そうすることでしか正確な位置が出てこないのです。
製造された時も接着されているのですが年月がたつとやはりズレが生じます、このズレが気になり
修理されるお客さんも少なくありません。
ピントの点検や距離計の点検すべて無料ですご連絡下さい。
そしてすべての工程を越へお客様のもとに納品させていただきました。
ライカレンズの中でもいろいろなシーンで重宝するレンズですので人気があります。
高価なレンズではありますが、1度は使ってみたレンズですよね・・
いつもへたくそな文章を読んでいただいて、ありがとうございます。
それではまた興味を引いたものや苦戦したものブログに掲載していきます。