東日本大震災から半年になりましたね。宮城や岩手は少しづつ復興の兆しが見えて来てほっとした気持ちになります。
でも福島に目を転じると地震、津波、原発、風評被害とまだまだ苦しみの中にいます。
自然災害はある程度仕方がないとしても何故福島にたくさんの原発が誘致されたのか、何も知りませんでした。無知や無関心こそが最大の罪かも知れないと思い始めまず佐野眞一さんの「原発と地震」を読みました。津波の現場を訪ねての丹念な取材が胸を打ちます。そして日本に原発が導入された経緯がとても分かりやすく書いてあります。
次に小出裕章さんの「原発のウソ」と「原発はいらない」です。原発を無くすために長い間戦って来た作者自身が止める事が出来なかった事を深く反省し国民に対して謝罪していることに大いなる誠意を感じます。原発行政の渦中にいながら反省のかけらもなく未だ自分を正当化し謝罪すらしない人々に呆れてしまいます。
そして福島出身の開沼博さんの「フクシマ論」です。ちょっと難しいですがどのように原発が導入されたのかが中央と地元双方の視点に立って書かれています。
そして最後に私の大好きな飯舘村の村長さんの書いた「美しい村に放射能が降った」をお勧めします。までいにまでいに自主自立の村作りをして来た村に起きた理不尽な避難の様子に心が痛みます。
その外にも原発関連の本が沢山有ります。みんなで無知や無関心から飛び出しましょう!

『原発のウソ』
扶桑社新書
小出裕章・著
777円

『フクシマ論』
青土社
開沼博・著
2,310円

『美しい村に放射能が降った』
ワニブックス新書
菅野典雄・著
798円

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