全てのヒーローと友達になる男・北店コミック担当です。
このブログで度々ヒーロー物を紹介している私ですが、実は今まで書きたくて書きたくてウズウズしてた本が1冊ございまして。今回はその想いのたけをマキシマムドライブしてしまおうと思います。
今回私が紹介するのは、講談社キャラクター文庫より発売中の『小説仮面ライダーW』。昨年11月から創刊している、平成仮面ライダーシリーズの小説版のひとつです。
架空の都市・風都で巻き起こる怪人達の超常犯罪。ハードボイルドに憧れる心優しき半人前探偵・左翔太郎と、地球全ての記憶を持つデータ少年・フィリップは、二人で一人の仮面ライダー「ダブル」に変身し、怪人達と戦い事件を解決。最初は街の都市伝説にすぎなかった「仮面ライダー」という存在が、やがて街の英雄となっていく…。互いの欠点を補完しあう最高のパートナーに出会う時、二人の探偵は街の涙を拭う二色のハンケチとなるのです。
2009年の秋から放送していた『仮面ライダーW』の小説版であり、他の平成ライダー小説シリーズはパラレル設定が多いのに対し、この作品はTV放送されていたものとリンクしています。放送終了後に発売されたスピンオフVシネマの事を匂わせている描写もあり、また作中に登場する「仮面ライダーサイクロン」は、この時期に発売になったライダーのTVゲームに登場までしたのです。
現在この平成ライダー小説版は9作発売していますが、ぶっちぎりでこの『仮面ライダーW』は凝ってます、面白いです。TVのファンであればあるほど、満足するでせう。
TV版および劇場版でメイン脚本を担当し、現在スーパー戦隊で脚本を書いている三条陸さんが書いていますが、TV版も劇場版もファンを満足させ、さらに小説版まで完璧に仕上げるその手腕に、私も一人のファンとして拍手喝采です。
平成ライダー小説シリーズも、残すは『仮面ライダークウガ』『仮面ライダー龍騎』『仮面ライダー電王』の3つとなりました。現在全作品読んでいる私ですが、特にこの『仮面ライダーW』は強く推します!これで決まりだ!

『小説仮面ライダ−W』
講談社・発行
三条陸・著
650円

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