終戦記念日絡みで、歴史書が毎年この時期に注目されます
その中で視点の一味違った一冊
戦争が終わって何十年、その時々で政治の動乱が起きていたわけですが
その動乱や事態が、実は海を越えた外部のスーパーパワーによって引き起こされている
事が多々あるということ
極論すれば、日本が主体的に決定して引き起こしている事態は、あまりないということです
たとえ自主的に決定したことでも、途中で頓挫したり、趣旨からいつの間にか反れてしまったり
実行責任者が失脚してしまったりなど、奇妙な位うまい具合に消えていっています
そのきっかけを作っている形跡が公文書で残っているので、いわゆる陰謀でもなんでもないということがわかります
このスーパーパワーについて触れることはタブーだったそうで、今もその状況は変わっていないそうです
自国内で政治の混乱で迷走したり犯人捜しに躍起になる日本の姿が
してやったりと思われていることに、そろそろ気づいてもいいのではないかと思います
著者は元外務官僚です
一読をゼヒ

『戦後史の正体』
創元社・発行
孫崎亨・著
1,575円

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