最近は、なかなか映画館で映画をみることがありません。
見る気でいるのに、タイミングが合わないことあり、天気に
負けるときもあります。先日、やっと「
スラムドッグ・ミリ
オネア」を見ました。今年のアカデミー賞を獲得した話題作
ですから、ご覧になった方も多いのではないかと思います。
スラム育ちの無学の青年が、インド版ミリオネアで、番組
史上2人目の全問正解にチャレンジするという物語です。
番組サイドや警察は、当然のようにインチキだと決めてかかり、
自白を強要します。でも、青年は「答えは分かっていた」と
しか答えません。なぜ、学校もでていない彼が、様々な問題
の正解を知っていたのか。
それは、過酷な人生の中で体験として得ていた「生きた知識」
の活用でした。幼くして孤児となった彼は、兄と生きる中で
知り合った少女に思いを寄せます。少女もやさしい少年をす
きになります。
彼は3人で立派なお屋敷に住み、彼女と結ばれるという夢
を抱き続けますが、現実の壁に阻まれ続けます。ただ「生き
る」というだけで、命をかける子どもたちのたくましさを感
じながら、自分なら生き残れるのかと、考えてしまいました。
原作の小説も発売されています。映像だけでなく、文字で
も体験していただけたらと思います。
「ぼくと1ルピーの神様 」
ランダムハウス講談社文庫
著 者 ヴィカス・スワラップ 子安亜弥
価格 840円(本体800円+税)
★映画「スラムドッグ・ミリオネア」原作

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