2008/2/3

映画:ラスト、コーション 色戒  映画


歪な愛も、愛は愛。

話題の映画「ラスト、コーション 色戒」を観てきた。俺は特に主演のトニー・レオンが好きというわけではない。どちらかというと、こういう表情の出ない顔は少し苦手な感じだ。しかしウォン・カーウァイ(王家衛)監督の「花様年華」(2000年公開)という不倫映画が良かったし、この「ラスト、コーション」にもそういうデカダンな香りを感じたので、観に行こうという気になったのだ。

とにかく今年の中国映画の中ではダントツの評価とたくさんの賞を獲得している。いやがうえにも期待は高まる。この映画はある意味で不倫映画だ。不倫映画は人妻と観るに限る。そういうわけで、人妻のK女史を伴い、この映画を観る。

感想から言えば、この映画はタン・ウェイの演技に尽きる。この「ラスト、コーション」が映画デビューとは思えない演技力、度胸、美しさ、どれも素晴らしい。トニー・レオンの鉄面皮は当然素晴らしいが、この女優は10年に1人の逸材だろう。

日本の傀儡政権の特務機関のトップであるイー(レオン)と、香港大学の演劇部に所属し、想いを寄せる男子学生の思想に共鳴し、レジスタンスに加わったワン(タン・ウェイ)は愛国思想からイーの暗殺計画に加わる。人を信じず、慎重で常にボディガードに守られているイーに近づくため、ワンは輸入会社社長夫人と称して、イーの妻に近づく。紆余曲折の末、ようやくイーに抱かれたワンは、暗殺を考えると共に、イーに惹かれはじめていた。そしてイーの暗殺計画の日が来るが・・・

とにかくレオンとタン・ウェイのベッドシーンがエロく激しい。ぼかしがなければAVなみと言ってもいい。しかしこのベッドシーンがなければこの映画は成り立たない。セックス中もイーは鉄面皮を崩さないが、そのうち人間らしい表情に変わっていく。この映画の結末にカタルシス(達成感、満足感)はない。しかしこの映画のラストはこれでいい。この結末がストーリーをよりリアルにしているのだから。

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http://www.wisepolicy.com/lust_caution/

映画「ラスト、コーション 色戒」
(監督:アン・リー 主演:トニー・レオン タン・ウェイ)

乱読王の評価 ☆☆☆☆(最高は5つ星)


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