2007/7/29

墨攻  映画

酒見賢一の人気小説の映画化「墨攻」をDVDで観た。今から2000年前の戦乱の中国を描いた歴史映画。10万の敵に囲まれた落城寸前の小国の城が、「博愛主義」を説き、平和のために戦う目的で助っ人に1人の“墨家”が軍師としてやってくる。

「墨家」という存在は中国では実に不思議な存在として知られている。「墨者」または「墨家」は、元々は思想家「墨子」から派生した思想家集団で、「博愛主義」を説き、その考え方から、「防いで攻める」ことを実践するために、戦禍に弱る小国に対して無償で派遣される。小池一雄原作の名作劇画「片恋さぶろう」にも「墨者」の姉妹刺客が登場するが、彼女らもまた何も求めずに清貧を旨としていた。

本来の墨子教団は、複数人からなるチームがそれぞれの専門分野を担当して守城を行っていたが、しかし命令に反する形で現地に赴いた革離は、旧弊で固まった軍事的にはあきらかに非力な城を、全て自分一人の指揮で守護しきらなければならなくなった

紀元前370年頃、巷淹中将軍(こうえんちゅう)が率いる趙の10万の大軍が、住民わずか4千人の梁城に攻め入ろうとしていた。梁王は墨家に援軍を頼んでいたが時間切れで、降伏しようとする。その矢先に墨家の革離(かくり)という男がたった1人で城に到着する。彼は1本の矢で趙軍の先遣隊を退ける。その後、城内では降伏か抗戦で激論が交わされるが、梁王は抗戦を選び、革離を軍師に、生き残る闘いが始まる。

最後まで、墨家の無欲さを疑問視する将軍たちに苦闘する革離だが、その結末はどうなっていくのか。いつの時代も組織は一体化しない。そこが我々が苦闘するところだろう。

頭脳明晰(めいせき)で優れた人柄の主人公を、アジアのトップスターであるアンディ・ラウが好演。敵方の名将・巷淹中将軍を演じる『デュエリスト』などの韓国の名優アン・ソンギ。

アンディ・ラウが実にいい味で主人公・革離を演じる。ただ、原作にはない恋愛部分を描くのはまあいいとして、説明が足りない部分も多い。原作・映画よりも、森秀樹(代表作は「新・子連れ狼」など)・画、久保田千太郎・原作の劇画版が一番良かったのではないか、それが率直な感想だ。

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映画「墨攻」
(監督:ジェイコブ・チャン 主演:アンディ・ラウ)

乱読王の評価 ☆☆(最高は5つ星)

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2007/7/14

読書日記.18  その他

<乱読王の読書日記.18>

0629
午前中にスローライフ商品の在庫に関してまとめる。昼食は太郎食堂。午後8時に退勤。帰りに阪神百貨店横のブックファーストへ。週末の夜にここに来て、好きなカメラやスローライフ関係の書籍を読むのは本当に楽しい。このところリコーのデジカメのGRデジタルが欲しい俺は、GR関連のムック本「GRデジタルパーフェクトガイド」の1号と2号、えい文庫「悦楽GR」を買う。その後、成城石井でベーコンを買って帰宅。帰宅後、ベーコンと卵を焼き、アイスコーヒーを作ってトーストの夕食。深夜、ヴィム・ヴェンダース監督「ランド・オブ・プレンティ」を観るが、面白くないので途中でやめた

0630
昼前に起床し、プレーンオムレツと、昨日成城石井で買ったウニパスタでトーストを食べる。ウニは今ひとつだな。朝食後、部屋を少し片付けて外出し、神戸へ。花隈で下車し、センター街をぶらぶら。南京町の広州菜館でふかひれラーメンと焼飯の昼食。味的には今ひとつ。その後、エビアンに行き、アイスコーヒー。そこでしばらくゆっくりしてから三宮のジュンク堂の中にある文具のナガサワのセンターへ。そこでミドリのトラベル手帳を買い、俺が長く愛用している月光荘のスケッチブックを売っていたので、広告ラフ用に2冊買う。ついでにファーバーカステル社製の鉛筆も2本買い、ジュンク堂の喫茶室でコーヒー。その後、センター街の古書店に行ったり、整体院でマッサージを受けたり。夕飯はセンタープラザのラーメン屋の段七で海老塩ラーメンで夕食。ここの海老塩ラーメンは海老油を使用しているためか、海老風味のスープでなかなか美味。こういうラーメンもあるんだな。その後、三宮駅から電車。今日は十三ではなく、西宮北口で下車し、宝塚経由で箕面に戻る。帰宅後、ヴェンダースの「アメリカ、家族のいる風景」を観る。ロードショーで観たから2度目。俺が一番好きな俳優のサム・シェパードも年老いたが、なかなかいい味を出していた。

0703
今日も頼まれた健康食品のコピーを書いたり、キャンペーンの集計作業に終始する。昼食はチャイナ厨房。午後より営業部との打ち合わせがいくつか続き、それに付随する仕事。夜の9時に退勤。帰りに女友達でグラフィックデザイナーのN嬢と曽根崎警察前で会い、北新地の蕎麦屋・喜庵で夕飯。その後、西梅田のBARホライズンで酒。BGMにスタン・ケントンオーケストラが流れていた。この夏についての予定など。終電で帰宅。帰宅後、久しぶりに望月三樹也「ワイルド7」を読む。シビれる。

0705
午後8時の退勤後、コピーライター時代の友人のYと梅田のBARサン・バーでウイスキー。このところの広告業界の話など。リコーの高品質カメラのGRデジタルについての話など。やはりこのカメラはいいのかも知れない。帰宅途中、えい文庫「往年のオリンパスカメラ図鑑」を読んでいると、身体に悪寒を感じ、帰宅後、解熱剤を飲んで寝る。

0706
夕べの熱は解熱剤と改源の併用で少しマシになり、朝から何とか会社へ行く。午前中のスケジュール調整会議に出た後、特価設定の資料を作る。昼食はチャイナ厨房。午後に社長に呼ばれて、夏季賞与を頂く。午後9時に退勤。天王寺の海老づくしで夕飯に天丼を食べる。梅田に着いてから金曜日にいつも行くブックファースト。ここで湘南在住者のライフスタイルをまとめたムック本「湘南スタイル」を3冊購入。海好きな俺はいつか湘南に住みたい。その後、帰宅。帰宅後、「稲川淳二の怪談伝説2」のDVDを観てから寝る。

0707
今日は昼前に起きてトーストとアイスコーヒーの朝食。その後、外出。今日は京都に行くつもりだったが、少し疲れ気味なので海に行くことにした。梅田駅でGFのJ嬢を連れて、久しぶりに阪神電車に乗り、阪神西宮へ。下車した後、バスで西宮ヨットハーバーへ。ハーバーにあるヨット関連オフィスのある複合ビルで2人でアイスコーヒーを飲み、海に近いデッキ(写真)に出てみる。ゆるやかな潮風が心地良い。潮の匂いも疲れた神経を癒してくれる。黄昏時のハーバーにはあかりが灯りつつあった。その後、2人でぶらぶら歩いてバス停に戻り、再び阪神西宮へ。夜に梅田に戻り、北新地のつるとんたんでうどんすき。その後、お初天神のBARインスパイアでウイスキー。J嬢とは終電前に別れて帰宅。帰宅後、リメイクされた「犬神家の一族」をDVDで観るが、改めてこの作品を観ると薄っぺらい探偵映画だな。

0708
夕方、湘南のサーフィンメーカーのパシフィックオーシャンブルーから届いたTシャツを着て、アロハを羽織り、同店のシンプルなエコバッグを持って、石橋まで借りていたDVDを返却しに行く。ブックファーストで小泉今日子「小泉今日子の半径100m」を買う。なかなか良い本。

0709
帰宅すると先日Yahooの某カメラ店で買ったリコーのデジカメ、GRデジタルが届いていた。このカメラは今現在のデジカメの中でも飛び抜けて優れたものだ。銀塩カメラで約20台、デジカメも3台あるのに買ってしまった。箱を開封して取り出して触ってみると、やはり指にマッチする。いいカメラだ。布団の中で、別冊宝島「ライターの事情」を読む。

0712
今日は終日、淀屋橋でビジネスセミナーに出席。昼食は近くの蕎麦屋でにしん蕎麦。セミナー終了後、上司に市場調査してから直帰します、と電話して淀屋橋から堂島を抜ける。ドーチカ(堂島地下街)の健康食品ショップを何軒か見て調査。午後6時過ぎにタイ式マッサージのチャイディーで施術を受ける。初体験のタイ式マッサージはなかなかいい。背筋が伸びた感じがする。その後、お初天神近くのペッパーランチでステーキランチ。その後、BARインスパイアへ。竹鶴の水割り。このBARのマスターの山本君は32歳だが、少しモード系のいい男だ。髪型はオダギリジョー、顔は松田龍平に似ている。インスパイアの後、少しだけ酩酊して帰宅。帰宅後、ハワイアンを聴きながら、GRデジタルを触る。倉庫から出てきた「眠れぬ夜の怪談ビデオ・黄昏篇」という古いヴィデオを観た。やはりよく出来ている。

0713
起床後、トースト2枚とアイスコーヒーとプレーンオムレツで朝食。夕方に梅田の某所でコピーライター、グラフィックデザイナーの友人の集まり<ギルド>に出席。そこで情報交換してから先に出る。少し遅れて天王寺の居酒屋に知り合いの送別会に出る。そこで飲んでから、ダーツBARへ行く。そこでメンバーとダーツをやるが久々のためか負けた。マイダーツを持っているというのに。終電が迫っていたので、11時に先にダーツBARを出た。終電に乗って帰宅。帰宅後、録画していた「怪奇大作戦セカンドファイル」を観る。西島秀俊がいい。寝ようかと考えていると、友人のYが唐突に車で迎えに来た。2人で171号沿いのからふね屋で内密な話。朝まで。


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2007/7/14

海でのはなし。  映画

公開中に観に行けずに、先日DVDで「海でのはなし。」を観た。俺は特別、宮崎あおいは好きではないが、この映画の彼女は良かったし、相手役の西島秀俊も悪くなかった。スピッツの歌をモチーフにしたラブストーリーだ。

実は自分が愛人の娘であったことを知ってショックを受けた楓(宮崎あおい)は、友人で非常勤講師の・博士(通称:ハカセ、西島秀俊)に心の救いを求めるが、ハカセは他人との親密な関係を拒否する性格で、楓はますます落ち込む。しかしハカセにも実は人に言えない悩みがあった・・・

監督はCFブランナー出身の大宮エリー。そして全編にはスピッツのヒット曲が流れる。スピッツのヒット曲がBGMというのは悪くない。しかし正直なところ多すぎる感じもあった。2〜3曲で良かった気もしたのだが。「バベル」で話題の菊地稟子も出演しているが、何より西島秀俊がいい。北野武の映画「ドール」や、「大奥」などに出たり、話題のドラマにも出ている彼だが、正直なところ、俺には彼の良さがわからなかった。特に好きな俳優ではなかったのだが、先週からNHKで放映の始まった「怪奇大作戦セカンドファイル」で、かつて怪優・岸田森が扮した“牧 史郎”役を彼が演じてから、俺は彼に好印象を持っている。

ネット上では批評も多々あるが、「海でのはなし。」はそれほど悪い映画ではない。疲れた日にぼんやり観るのにいい映画だ。お勧めする。

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映画「海でのはなし。」
(監督:大宮エリー 主演:宮崎あおい 西島秀俊 音楽:スピッツ)

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