大磯クリテリウム 第3戦
by 金子 和浩
大磯クリテリウムのエリートクラス参戦も今回で3度目。
エントリーしている参加者も回数を重ねるたびに濃くなって、ついに今回は半数以上がJPT/E1クラスタの選手で埋まっていました。
残りがE2/E3クラスタの選手やJBCF未登録の選手です。
普通は私のような選手がこのような濃いメンバーと走れる機会はそう無いのですが、大磯クリテリウムのおかげで、それが実現できています。ありがたいことです。
第1回は「前目で積極的に走って完走」が目標で達成。
第2回も完走目的でしたが、逃げには乗ってみたいなと思っていました。でも追うタイミングが悪くて乗れませんでした。
だから第3回の今回は「有力な選手がアタックしたらそれを察知して飛び乗って逃げる」ことを目標に参加しました。
当日の天候は晴れ。午前中は強めの南西風、午後は強めの北東風の予報です。
午前中のビギナークラスに知り合いが出るので朝から大磯に行って応援します。
残念ながら強い風のためかビギナーの2クラスは落車が次々におこって大変なことになっていて、私の知り合い2名も落車でDNFでした。
しかしその後の上のクラスでは落車はおきなかったので、やはり経験の有無で落車の多さが変わるようですね。
午後になって予報どおり風向きが北東風になります。これは第2戦と同じ風向きです。
つまり前回のレースと同じ動きを集団がすると思われ、予測がたてやすくなります。
昼に開放されたコースにて30分ほど試走兼アップ。
昼から4つのクラスのレースを挟んで14時にエリートクラスのスタートなので、それまでコース脇のアップエリアをグルグル走って足を慣らしておきます。
昨日はCSCの400mバンクでトラック練をして、足や腕にかなりのダメージがありましたが、試走はそれまでのダルさが消えて、よく足が回ります。調子は良さそうです。
召集時間にスタートエリアに移動。3列目の右端(外側)でスタートします。
今日は終始外側にいて、アタックが掛かったら飛び乗るつもりです。
バイク先導のローリングスタートですが、全力に近い加速を強いられます。バックストレートでバイクが離れて本スタートです。右端に位置していたのですが、1コーナーの立ち上がりのフェンスの出っ張りで行き場を失って集団最後尾まで後退してしまいました。少し脚を使って中間付近まで番手をあげます。
今回は序盤から前に出ようとせず、集団の中間付近で脚が馴染むまで過ごし、集団内にいる有力選手に注意を払います。
5周目くらい、2コーナー手前で集団の速度が落ち着いたとき、第1戦で逃げて2位に入ったエルドラードの青木さんが外側を勢いよく駆け上がっていきます。私も外側にいたのですぐに反応できて、一緒に集団の横を掛け上がり、集団の前に飛び出ます。2コーナーを勢いつけたままクリア。後ろから追ってくる選手はいません。二人逃げの体制です。
ホームストレートとバックストレートでそれぞれ先頭交代します。バックストレート側は向かい風できついので、後ろに入ってもきついです。こうして2周逃げましたが、3周目に入るときに脚が売り切れたので、集団に戻ってしまいました。脚が売り切れ状態なので、集団の中にいても、ヘアピンからの立ち上がり加速がきついです。でもここで千切れたらDNFが待ってます。加速に耐え、脚を回復させます。
このとき、前ではイナーメの高岡さん、DOKYU HOKKAIDOのの今田さんが逃げてました。小室さんが追走していたようです。誰かが飛び出すたびに集団のペースが速くなるので辛かったです。
レース後半に差し掛かると逃げも吸収されます。集団は大きいままです。
集団の中から前に出る練習をしながら、残り周回を過ごします。
ハイペースのレースでこういった練習が出来るのは、非常にありがたいです。
残り2周、位置取り合戦が始まって前に出ようとする選手が増え、ペースがあがります。私も前に出ようとしますが、なかなか出ることができません。
そして最終ラップ。
ホームストレートを全力で踏みます。
これで一気に疲れてしまい、1コーナー手前で抜かれていた私に、横の選手が「ここからだ、頑張ろう!」と励ましてくれます。
1コーナーを立ち上がってバックストレート。アウト側のフェンスギリギリを前に出て行きます。前ではもうイナーメジャージの選手が飛び出しているのが見えます。最終コーナーを10番手くらいクリアしてスプリントしますが、もう踏めなくて番手を下げてゴールでした。
優勝は第1戦、第2戦に引き続き、イナーメの中村さんでした。
今回はJPT選手の逃げに乗って、その速度を体験できたのが良かったです。反面、レース後半で脚を残せてなくて、スプリントの位置取りで前に出れなかったのが課題です。
次戦以降の大磯クリテは、ハイペースな展開でも後半に脚を残せるよう、動くことを目標にします。