第2戦大磯クリテリウム
by かずひろ
土日連戦。今日は大磯クリテリウム。
前日のCSCクリテリウムの疲れは少し脚に残ってはいるものの、体全体のコンディションは良いです。
コース清掃のボランティアで夜明け前から会場入り。コースである大磯プリンスホテル駐車場が湘南国際マラソンの集合場所となっていて、そのときに散らばったであろう安全ピンによって、先月のクリテリウムでパンクが多発したことから、主催者が清掃ボランティアを募集したのです。
薄明るくなってからボランティア30名ほどで安全ピン拾い。私は自作マグネット箒を友人に渡して、1コーナーアウト側の砂や石粒を掃き掃除です。自作マグネット箒は活躍して目に付かない小さな金属屑も集めたようです。
40分ほどで掃除が終わり、沢山の安全ピン、ネジなどの異物が回収されました。写真は一部です。今日はパンクDNFする選手が居ないことを願います。
私が走るエリートクラスは本日最後のレース。14時40分スタートです。
それまでは各クラスに出場する知り合いの応援&写真撮影です。
どのクラスも第1戦の倍近いエントリーがあり、レース自体もハイレベルになってました。ビギナークラスがビギナーのレベルじゃなかったです。
さて、私が出るエリートクラス、前回は33名のエントリーで実業団のJPTとE1あわせて8名ほどでしたが、今回は58名のエントリーでJPTとE1の選手だけでも24名ほど。
海外レースを走っていた宮澤崇史選手筆頭にイナーメや愛三などの有名選手も。非常にハイレベルなレースになりそうです。
有名選手目当てにやってきたギャラリーも大勢で、前回より賑わいを増した大会になってました。
私のような実業団登録していない選手は10名少々ですが、この大会のおかげで、いい経験が出来そうです。ただ完走できるかが心配ですが。
第1戦は前目で走って風圧に脚を削られてゴールまで足が持たなかったし、後ろの動きが全くわかりませんでので、今回は少し集団にも潜って脚を温存しつつ、JPTやE1の強い選手の動きや、レース全体の動きを見てみようと考えました。
そして中盤に前へあがって行く予定です。
目標は・・・・最後まで集団から千切れないこと。すみません。消極的で。エントリーリストを見てビビッてました。
昨日に引き続き今日も晴れですが、少し雲があって、太陽が隠れてると肌寒いです。風は弱い北風です。2コーナーまでの登りが向かい風になるので、今日はここのペースが落ちそうです。
ウェアは昨日と同じく冬用アンダーに長袖ジャージ、下はロングタイツと短ビブの2枚重ね。パッド2枚重ねのためでしょう、昨日はサドルが高く感じていたので、アップ中にサドルを3mmほど下げるといい感じです。
今回は固定ローラーも持っていってたので、午後は試走をせずにローラーで軽く汗ばむ程度にアップします。
そして召集時間ギリギリまでコース脇のアップ用(実はスペシャライズドの試乗コース)のミニコースを走り、軽く脚を動かし続けます。こうしている間にエリートクラスの召集のアナウンス。
ミニコースからロードバイクに乗ったまま召集場所に行くともう20名近い選手が集まっています。前の方は参加人数の多いスキップやベルマーレの選手が占めています。楽しそうに会話しています。私は前から5列目くらいに並びます。後ろには宮澤選手がいてサイン攻めにあってます。
緊張しながら並んでいると、横に東海大学の小清水選手が来たので話しをします。おかげで緊張が解れてきます。
こういうときに話し相手がいると心強いです。
一般選手の中に埋もれていた招待選手が前に集められて撮影タイム。多くの観客が前に並んで撮影しています。私が撮られている訳ではないのですが、なんだか照れくさいです。
そして定刻どおりにスタート。オートバイ先導で半周するローリングスタートです。
前回は37周でしたが、今回は日没が早くなったのを考慮してか33周と4周少ないです。
私は過密状態の集団に埋もれます。ベテランが多いと集団内はこんなに密着するんですね。コース幅の狭いヘアピンの進入部分では両隣の選手との間は20cmくらいしかありません。まれに腕があたります。
2コーナーでは隣の選手の上体が私のロードバイクの上に覆いかぶさっています。そして私の体もイン側の選手の車体の上に。40km/h近い速度ですよ。ちょっとでもラインがズレたら接触して転倒してしまいそうです。ラインをぶらさないように慎重にコーナリングします。
こんな状況、JCRCで私が走っていたDクラスだと罵声、怒号が飛び交うのでしょうけど、皆さん当たり前のような感じで動じません。静かなもんです。JCRCのSクラスは、やはりこんな感じで静かなんでしょうかね?
さて、最初は集団後方で周回します。近くには宮澤選手もいます。
集団後方は少しきつめにインターバルがかかります。でもドラフティングの恩恵を受けられますし、集団のペースアップ、ダウンのリズムにあわせて無駄に踏まないようにすれば、さほど脚への負担はありません。
でもこの位置では集団前方の動きは全く見えません。
4周目か5周目あたり、1コーナーからの立ち上がりでまだ集団が加速中なのに、物凄い勢いでコース脇を宮澤選手が前にあがっていきます。その速さに圧倒されます。
集団のペースが一気に速まります。
何か起きるな、と思ったので、アウト側を使ってスルスルと前に出ます。2周して集団の前に到着するとちょうど逃げが出ていて集団が追おうとしているときでした。さきほどの宮澤選手の動きは、この逃げをみてのことだったんでしょうか。私は全く気づきませんでした。
その2、3周後だったかな、宮澤選手も含む追走グループが出たので飛び乗ろうとしましたが、加速するタイミングが遅すぎて飛び乗れず。懸命に追いましたが追いつけず、脚が売り切れたので集団内に潜って脚の回復に努めます。
15周目くらいで、もう一度集団の前に出たときは、すでに追走も集団に吸収されたのか居なくなっています。逃げはもう大きく離れています。
集団の中にいるときは、周回ごとに集団の前や後ろ、右や左と位置を変えてみます。そしてコーナリングしやすさ、コーナーからの加速のしやすさ、集団からの抜け出しやすさなどを確認していました。ここまで大きな集団でのクリテリウムの経験はないので、いい体験ができました。同時に色々な選手の動きを観察していました。
ただ、集団内に1名、動きが怪しい選手がいてストレートで左右にフラフラしています。避けようと離れていていても、いつの間にか前にいたり。そうして注意して避けていたのに、その選手がストレートで私の目の前で減速と同時に横に大きく動いたので、前輪がハスりました。押し返して事なきを得ましたが、怖かったです。危ない選手とわかっていたのに接近しすぎでした。
※帰宅後に調べたらE3の選手のようです。覚えておきます。
こんな感じで残り2周までは集団の中をうろうろ。そして最終周回。集団のペースがあがります。
前回はこの最終周回のペースアップで脚が売り切れて、1コーナー立ち上がり加速で集団から千切れました。でも今回はまだ脚や心肺共に売り切れ状態ではありません。
参加者が濃いメンバーでしたので、今回は消極的に完走目標でしたが、今いる位置より少し順位をあげたくて2コーナーにかけて前に出て行きます。しかし、もう位置取り合戦が始まっていたあとで、一番前には出れません。前に10名くらいいる状態で集団スプリントに加わりますが、やっぱ皆さん速い!
徐々に離されながらゴールでした。
黄色矢印にの位置に私がいます。
優勝はイナーメの中村選手。大磯クリテ2連覇です。逃げ集団を振り切って単独ゴールだったそうです。2位が愛三の福田選手、3位がイナーメの小室選手でした。スタート時に会話していた小清水選手は4位に入っていました。
今回はハイペースでも集団を上手く使えば脚が残せると学びました。でも今回のような消極的な走りでは、必ず出るであろう逃げには到底乗ることができません。
しかし、今の私にあのペースの速い逃げに乗って走り続けられる脚力はありません。
大磯クリテリウムのエリートクラスを走ったのはこれで2度目ですが、だいぶ雰囲気にも慣れてきました。次の3戦目は逃げに乗れるように積極的に走り、最低でも着ポイントは得たいと思います。
リザルトはまだです。
http://walkride.jp/oiso-criterium/