大磯クリテリウム第1戦 エリートクラス
by かずひろ
大磯クリテリウム第1戦のエリートクラスを走ってきました。
この大磯クリテリウムは2014年度のJプロツアーチームのウォークライド・シクロアカデミアの代表者である山根氏が主催しています。
神奈川県大磯町にある、大磯プリンスホテルの駐車場で3月まで毎月開催される全5戦のシリーズ戦で、10位まではポイントがつきます。
申し込んだ時点では地元ローカルなクリテリウムかな、と思っていたのですが、公認審判団での計測だったし、S/G地点には大きなアーチ、参加者も多い大きな大会でした。
朝練コースの近くという身近な場所でのクリテリウム開催は貴重なので、来年以降も開催を期待してます。
私は来年度、Blue Grassから実業団レース出場を考えているので、大磯クリテリウムは一番上位クラスであるエリートにエントリー。
発表されたエントリーリストからちょっとネットで調べてみると、参加者33名中、実業団の名の知れたクラブからの参加が多く、それもP〜E2クラスタ選手が半数以上を占めるという濃い内容。さいたまクリテリウム7位の小室さんや沖縄市民210km2位の原さんの名前とか、他にも実業団クリテリウムで上位入賞している選手もちらほら。
ちょっと私の実力とはかけ離れたレースに背伸びしてエントリーしてしまったかな、と思いましたが、勝ち狙いで参加クラスを下げるより、今の私はレベルの高そうなエリートで走って、今後のために経験を積むのが重要だと思っていますので、勝てないレースでもいいんです。
以下、当日のレポートです。
結果を先に書くと、最終周回のペースアップについていけずに集団から千切れてゴール。
しかし、苦しいながらも楽しいレースでした。
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今日の予報は晴れで無風。初冬ですが昼間の気温は18度まであがるそうです。でも起床時の気温は4度。寒いので沢山着こんで出発。
私が参加するエリートクラスは午後2時40分からであり、受付がスタート1時間前までなので、午後から出発しても良かったのですが、試走が8時から20分と昼休みの40分の計2回なので、朝の開門時間に現地に行きました。
最初のレースから知り合いが走るので、今日は朝から午後の自分のレースまで知り合いを応援するつもりで、2コーナー脇のコース全体が見渡せる位置へ荷物を運びます。
開会式前に試走でコースを走ります。8時すぎとあって、まだ寒いです。長袖ジャージの上にブルゾンを着て走ります。
コースは舞洲クリテコースの片方のコーナーをヘアピンにした感じ。コースの中央から東側半分は1%ほどの登りです。
走った感想はコース自体はこれまで走ってきたヘアピン2つで傾斜2%のCSCクリテリウムより楽な印象。でも楽な分、全体の速度があがるだろうから、加速より空気抵抗で体力を使いそうな感じです。
[S/G地点]
[1コーナー]
[2コーナー]
試走が終わったあとは昼間で各クラスの応援をしつつ、レース展開を見ます。各クラスで展開が異なっており自分のレースだと、どういう展開になるのか、と想像します。
昼に午前の部の表彰式があり、入賞したした知り合いの祝福後、試走します。試走はアップを兼ねて念入りに。コーナーもインべた回り、大外回りなど、いろいろなパターンを試します。
路面チェックもしますが、スリップに直結するような砂の浮きは無かったです。午前の部はパンクで止まる選手が数名いたので、釘なども見ますが見当たりませんでした。
※あとで知ったのですが、この大磯プリンスホテルの駐車場は湘南国際マラソンの選手村になっていたようで、多数の安全ピンが落ちていたようです。その安全ピンを2度も踏んでパンクした不幸な選手もいました。
試走後、シニアの部の最中に召集場所に行きます。すでに前列付近を本日、最多の参加者を誇る湘南ベルマーレが占めており、竹芝サイクルの宮舘さんと共に2列目に並びます。周囲の選手はクラブを超えた顔見知りが多いようで、色々な話題が頭上を飛び交っています。異次元の内容も普通に飛び交っています。私は宮舘さんとスタートまでおしゃべりです。こういうとき、知り合いが近くにいると心強いです。緊張も和らぎます。
宮舘さんと「今日は最後に力尽きてDNFしてもいいから、トレーニングのつもりで前で展開しよう」と話します。
審判からの一通りの挨拶、注意などのあと、カウントダウンでスタートの合図。
ただし、半周はローリングスタート。先導バイクの後ろを早めのペースで走ります。そしてコース東側に差し掛かったときにスタート。一気にペースがあがり、私も全力で踏みます。10番手くらいの位置につけていましたが、後ろから若い選手がどんどん前にあがってきます。前には湘南ベルマーレ、スキップの選手が大勢います。私は今の位置をキープするのに必死です。宮舘さんは先頭付近にあがっていきました。
ストレートの速度が予想していた45km/hよりも5km/hくらい速くて驚きます。でも前に選手がいれば普通についていける速度です。しかし、その速度までの加速がきつい。でもダンシングで加速する他の選手にシッティングでもついていけるので、これは意外でした。
2周ほどハイペースで周回後、少しペースが落ちたので前に出て、5番手付近にいるようにします。この位置だと先頭交代が回ってくるので、そのときはストレート半分から1本ほど前を引きます。
他の選手が前を引くときは50km/hオーバーまで加速することもありますが、私は47km/hくらいで加速が止まります。すみません。でも後ろの選手はさぞ楽だったでしょう。
それでも先頭を引くときの足への負担は大きく、先頭を引いたあとのヘアピンからの加速が足に堪えます。でもトレーニングと割り切れば、いい運動です。
序盤にイナーメとエルドラードの若手P1選手が逃げますが、集団は追いません。無論、あの逃げのペースは私じゃとても追えないので、私も集団の中にいます。
※結局、この2名の選手は最後まで逃げきりました。
後半になるとリズムがわかってきて、少し楽になります。サイコンの心拍が少し下がり、呼吸も余裕が出てしました。足もよく回って問題ありません。この調子でいけば完走はできそうです。ずっと集団の先頭付近をうろうろしては走ります。
イナーメの小室さんも中盤が逃げますが、これは集団で追って吸収です。
残り5周目くらいのヘアピンで数台前の選手が落車しました。大きく外側に回って回避したのですが、中切れ状態で7名くらいが先に行ってます。それを全力で追い、2コーナーまでに追いつきましたが、もうバテバテです。集団の中に入って足を休めることに専念します。
残り3周、ペースがあがっていきます。ここまできたら、最後のスプリント勝負に絡みたいです。力を振り絞ってポジションをあげます。しかし、最終周回のヘアピンからの立ち上がりで他の選手から離されてしまい、10秒ほど遅れてゴールでした。
でもDNFしなかったので良かったです。それに前目で走っていたので、BG-Rジャージは走っていた選手だけでなく、コース脇の多くの観客の目にとまったことでしょう。
今回は実業団選手の力を見せ付けられたレースでしたが、自分に足りない部分がいくつか見えたので、今後はそこを重点にトレーニングする予定です。
そして、3月末までに開催される大磯クリテリウム4戦、CSCクリテリウム3戦にすべて出場して無駄のない走りを身につけ春の最終戦までには、この大磯クリテリウムでスプリントに挑めるくらいには、なりたいと思います。