ツールド・ゆう
by にしやん
今回で5度目となるツールド・ゆう参戦、過去4回の成績はクラス優勝2回、2位1回と相性がいいだけに僕としては表彰台を味わえる数少ない大会として今年も参戦してきました。
今回は初めてレース会場に前日入りする事にしたので家族の応援団と前日は宮島観光に行きました。この時期の宮島は山も色付いて絶好の天気にも恵まれてたくさんの観光客で賑わってました。
僕もすっかり観光モードに入って明日のレースも忘れかけてた頃に地元の良きライバルと軍曹から明日のレースへの激高メールを頂き緩んでた気持ちに喝を入れ直し明日のレースの勝ちを約束しました。
1日遊んで日が暮れた頃にホテルに着き明日に備えて早めに就寝しました。
五時半に起き準備して試走の為、まだ薄暗い中、山を下り、いつも勝負の分かれ目になる激坂区間を中心にチェックしましたがレースモードじゃない時の激坂は気持ちを萎えさせるだけでした。
このヒルクライム大会は珍しく開会式と閉会式が山の上で行われる為、開会式が終わればみんなで下山してスタート地点に向かいます。そして下でも、また開会式的な事がある一風変わった大会です。
スタートまで時間があるので20代部門のチャンピオンOクンと海岸線を30分流して体をほぐしました。ここのレースコースは道幅が狭く安全の為か同じクラスの人が全員一斉スタートじゃないのでゴールしても自分が勝ったのかわからない点も不思議な所です。
レースは8.2qのヒルクライムレースです。
いよいよ僕のクラスが20人位でスタートしました。すぐに短い上りがあって例年通り先行して緩やかになった所で何人か先行させようと考えますが誰も前に出ません!
いつもなら最大のライバル局長が前に出てぐいぐい引っ張って行くのに今日はレトロマラソン?とブッキングのせいか不在です。
勾配がきつい区間が始まり一人の選手が並びかけるが勢いがありません!
レースが始まり500mくらいしか進んでなかったけど、この組に勝ち負けを争う選手がいないと確信して後ろは振り向かず自分のペースで行く事を決めました。
二度の短い下りを終え、いよいよ参加者みんなを苦しめる、だらだらの激坂区間です。
前組スタートの選手が止まりそうになるくらいのスピードで蛇行しながら走ってるので声掛けをしながら接触に注意してパスして行きます。
僕も普段使わないインナーローを駆使して局長とのバトルを思い出しながら、この区間を乗りきります。
コースのサイドには、選手を励ますメッセージボードがたくさんあるので勇気を与えてくれます。
残り4qの平地区間になった所で一気にスピードを乗せつつ酷使した筋肉も休ませながら息を整え終盤に備えます。
途中の緩やかな上りをスピードを落とさない様にこなし走って行くと昨日、泊まった、ふれあいパークの建物が見えてきます。
ここには、我が家の応援団が沿道にいるはずなので力が入ります。
家族を見つけ近づいて行き「勝つぞ!」と拳を握った左手を突き出し声援に答えます。
その直後、開会式会場を通過した時アナウンスの人が僕の番号を叫んで「これは速い!」なんて言うもんだから力が入り過ぎて右折しての最後の心臓破りの800mの坂の上り口で失速気味になってしまいました。
もう一度体勢を整えて走り始めるとESの監督が「ブルーグラス頑張れ!」と自チームの様に激を飛ばしてくれて力になりました。
この激坂は、力より気持ちで乗り切らないといけない坂だと思うので沿道のたくさんの人達の声援が励みになります。
今日は決して、いい走りが出来たとは思いませんでしたけど、いつもゴールは勝ち負け関わらず僕の心拍のMAXである200まで上げるのが自分流なのでラスト200mの表示からは最大の力を振り絞りました。
タイムは、例年並みでした。英彦山は毎年、大幅にタイムアップしてるのに、ここに関しては四年前と変わりがないのは厳しいコース故の攻略の難しさだと思います。いつか攻略して総合チャンピオンのジャージに袖を通したいものです。
僕はレース前は普段以上にネガティブになってて人とあまり話さないのでゴール後は、たくさんの人達と話しをして今日のレースから今年1年の出来事を振り返るなど話しました。遅れて家族の所に戻ると「下りてくるのが遅い!」と怒られました。
レース後にお風呂に入れるのと食事も美味しいのが、この大会の魅力だと思います。それと他の大会程ぴりぴり感がなくほんわかした雰囲気で終始進んで行くのでだらだらな司会進行も逆に味になってます(笑)
いよいよ表彰式が始まったのですがミスなのか、いつもの様に事前にボードに成績を貼り出さないので直前でコールされるまで自分の順位がわからないとの進行に惑いましたが、ドキドキ感はありました。
今回は子供を連れて来てて、もし優勝なら前から一度したかった子供と一緒に表彰台にあがるとの願望があったので自分のクラスの表彰が始まった時は、ドキドキでした。
そして優勝者に僕の名前が呼ばれて主催者に了解をもらい子供と一緒に台にあがりましたが不安が的中して子供が嫌がりだしました。片手で抱っこするが足をばたつかせ「降ろして〜」とわめき暴れて会場の笑いを誘ってしまいました。
今年のレースは、これで終わりますが来年は他の大会でも表彰台に立てる様にがんばります。