交流サイクリング in釜山ツアー 7月24日〜27日
3年程前に『韓国を走ろうと』意気込んで釜山入りしたが、余りに乱暴な運転(車)と道路(歩道)の整備の悪さに命が幾つ有っても足りぬと身の危険を感じ諦めてしまった韓国サイクリングツアーであった。

そんな中、諦めていた想いを会長の友人である タメさん(ハングル語が堪能でネットワークを駆使する)が一肌脱いでくださり、釜山のサイクリストとの交流サイクリングを企画してくださった。(会長の強引なプッシュがあり)
今回の釜山サイクリングは日本旅行の格安ツアー(ドカンと釜山、4日間!)を利用して船中2泊、釜山国際ホテルで1泊の3泊4日の日程で行われた。
出発の日は九州を襲った豪雨の為、あちこちで土砂崩れが発生し犠牲者を生んでしまった。
そして、我々にも出港地の下関に向かう途中のことである。とてつもない雨量の為、ワイパーが働かず側石に乗り上げ車がパンクするというハプニング発生。アクシデントを克服しながらの日本脱出(19:00)であり、この先が思いやられる。

翌日の釜山(8:30)は 雨の気配はまったく無く、涼しくて絶好のサイクリング日和である。
早速、釜山サイクルクラブのメンバーと落ち合う為ホテルにチェックインし、準備に掛かる。
ホテルのフロントも理解がありロビーでの自転車組み立て、保管預かりなどなど大変お世話になった。

時間通り(13:00)BGと同じく一番元気な50歳代と見られる釜山MTBクラブの面々が釜山KCFのオフィシャルカーで現れる。
これにはビックリ!。この車がサポートに付くとの事だ。

おまけに少し遅れてウォーミングアップ後にやって来たのは現職ポリスの金さん(ニックネームはそのままのコップさん)で、なんと!力強い限り、鬼に金棒である。
予定の出発時間より少し遅れたが、釜山駅まで道路状況を観察しながらウォーミングアップのため、流してみる。
途中、昼食をと、1人では絶対に行かない様な韓国の食堂に入る。
韓国では必ず出てくる前菜の後、オムライス(玉子に包んでいるが中のチャーハンが違う)を食べ、お決まりのコーヒー(甘いミルクコーヒー)を飲んで締めて250円とめちゃくちゃ安い!

先導してくれるメンバーが居るので考えていたより全然走り易く、道路状況も3年前にくらべるとだんだんと整備が進んでいるようで、歩道上を自転車通行帯と歩行者用に区分している。
=ここで韓国自転車事情=
ここ2・3年、自転車が流行ってきて、韓国でも自転車に乗る人がやたら増えてきているそうだ。
ご多分にもれず、我々が走った2・3時間の間にも30人余りの頭のてっぺんからつま先までビシッと決めサイクリスト達に出会った。
少し前までは自転車通勤をする人も少く、コップさんも職場への通勤において肩身が狭かったが今は、自転車通勤を初める人が多くなったので自転車が市民権を得られるようになり、その所為か今後、ますます自転車道路の建設が行われるとの事です。
休日、郊外でサイクリングを楽しむ人や韓国の山には(陰路)というシングルトラックより少し広い未舗装路があり、そこを走る人が多いのでほとんどがMTBユーザーである。
MTBのお値段であるが、…。日本円で400Kぐらいのバイクが多く、お金の余裕のある人がスポーツというかフィットネスと捕らえているようだ。
韓国人は格好から入る人が多い所為か、ヘルメットに上下レーシングウェアー・シューズ・グローブ・サングラスとバッチリ!決めて走っていた。
そうそう、忘れてならないのがフェースマスクで日焼け予防や喉の保護の為に多くの人が使っていたが、その格好をして銀行には決して行けない出で立ちであった。
そして、その陰路を利用してMTBレースが盛んに開催されているそうだ。
一方、ロードレーサーは数台見かけたぐらいで韓国の人が言うには、そんなに速く走る必要は無いのでMTBが一番だ。
サイクル(韓国ではロードのこと)は段差などで危ないと言った矢先に会長が扱けて見せた。(サービス精神旺盛でグットタイミングなアクションであった)

=今回走ったコース=
ホテルから釜山駅前を通り昼食を食べに少し南下した後、
ホテルに戻りコップさんと合流後、
ビル街で車の多い西面駅を回って片側4車線ぐらいの広い道路を通り、
新興住宅のアパート群が林立する水営区を走り、
海水浴場が在る広安里へ入ると、今までの様相が一変する。

広安里ビーチは国道を挟んで、こじゃれたオープンテラスを備えたレストランが立ち並び、ビーチは多くの美女たちが思いっきり肌を露出して、この夏の思い出を作るためにエンジョーイしている。
我々は、コップさんの粋な計らいでビーチ側の歩道の上を水着姿の可愛い子チャンの間をすり抜けながら、その先の海雲台海水浴場と足を延ばす。
(途中、ちょっとしたハプニングがあった)(どうしても知りたい方は直接、私にご用命を…)
こちらはどちらかといえば家族連れが多く、昼間から宴を設けて酒を酌み交わしている。

我々もマンガさんが手配していた、その先の海鮮市場で刺身とほんの少しのマッコリをいただく。(刺身醤油にわさびではなく、ケチャプ(甘いコチュジャン)にわさびでは…、お世辞でも美味しいとは…。)

軽食後、今回初めての軽い坂を体験し、「世界最大のデパートとしてギネスに載った新世界デパート」の在る新都市BEXCOの行きつけのサイクルショップを訪ねる。
サイクルショップの店内は、やはりMTBばかりが展示されており新しくきれいな店であった。

この後、懇親会のため南区辺りまで移動しチゲ料理を堪能する。
総走行距離37.69Km 平均速度14.9Kmと超スローなサイクリングであった。
=翌日=
コップさんの案内で、ツアーでは多分行くことがまず無いような坂の町並を見たり、釜山市の西に位置する金海市を案内していただき国立博物館を観た後、参鶏湯料理を専門店にて食し、夕方5時ツアーガイドと待ち合わせのホテルまで運んでもらい、何から何まで、まるっと一日、お世話になりました。
=成果=
韓国自転車事情が良く判り、実際走ってみて、そんなに走り難いとは全然感じなかったのである。

それは、先導してくれた韓国のメンバーが居たことではあるが、交差点において常時右折OKを頭に入れ、早めに車のドライバーに合図を送り車線変更をすれば問題はない。
車同士では、かなり荒っぽい運転をするが車のドライバーも自転車には優しかったのだ。
只一つ気になったのは、バス停近くでどんどんかぶせてくるバスである。
殆どのバスがバス停近くであるにも拘らず自転車を抜いて強引にバスストップする。
思うに韓国MTBサイクリストはロードと違い、そんなに飛ばさない所為ではないかと考える。
そしてもう一つ、交差点では油断大敵。時々平気で信号無視するドライバーが居るので青色信号だから大丈夫だと油断するべからず!
今でも交通ルールを守って安全に、ゆっくり走行すれば楽しい韓国ツーアーが出来ますが、これから整備されていく自転車道路を考えると来年には、もっと走りやすくなった居るのではないかな…。
=最後に=
韓国のサイクリストの皆様、大変、有意義な時間を一緒に過ごさせていただき、本当にありがとうございました。
来年には、先日、お話したように沢山のBGメンバーと一緒に再会できる事を楽しみにして企画しますので、その折も又、よろしくお願いします。
そして今後、今回のような交流が出来るようにお互い頑張りましょう!
今回、すばらしい企画をしてくださったタメさんやお世話になったKCFの方がたに感謝!感謝!
=追記=
4・5日前に慶州から大阪を目指す途中、立ち寄ってくれたサイクリストが是非とも、慶州に来てと言ってくれたので韓国サイクルツアーの目的地は釜山から慶州までの100Kmツアーに決定し、プランを立てますのでBGメンバー各位、楽しみにしていて下さい。
慣行(観光)時期は来年春にできれば、やりたい!
そのほかの写真は
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