セルフディスカバリーアドベンチャー・イン・王滝
王滝レポ byしまだ
土曜の朝、新幹線で出発。今回は、チーム林商店のみなさんと同行させてもらいました。
京都をすぎた頃から雨が降り始めました。昼に名古屋につき、そこから車で長野に向かいました。
宿でバイクをおろし、会場まで軽くサイクリング。
雑誌で見た会場の風景が見えたとき、すげぇ本当に来たんやと思いました。
受け付けをすませ、いろんなブースをのぞいたり、気になるバイクに試乗したりしていると、競技説明&ウエルカムパーティーの時間になりました。
その時去年の映像がながされて、それを見て感動!日本一過酷なレースという言葉に震え、ゲストライダーのスペシャの片山梨絵さんの話を聞いてなぜか目に涙ためてました。
競技説明を一通り聞いて宿にもどりました。
それから明日の準備です。
みんなそれぞれ大量の補給食を布団の上に広げ、まるで小学生が遠足に持ってきたおかしを見せあうかのようでした。
この頃はまだ明日の遠足(レース)が自分達の想像をはるかにこえるものになるとはまだ誰も知る由もありませんでした。
ちなみに自分の補給食は ・ キャメルバックの中に水 約2リットル(その中にスポーツドリンクの粉とカーボショッツのタブレットを2錠)
パワーバー2個
パワージェル6個
カーボショッツ5個
塩
おにぎりミニ2個
おにぎり大1個(レース中は食べませんでした)
ロングボトルに水
を持っていきました。今回はこれらすべてを食べ、飲み、使い?つくしました。
明日のスタートが6時ということで、10すぎには寝ました。(ちょっと遅かったかも)
朝は3時半くらいから起きはじめ、準備をはじめました。外は見事に雨(T_T)宿を出る頃には小降りになってくれてましたが、カッパをきて出発。
5時すぎ会場に到着してみると、もうすでに200台くらいはスタート地点にバイクが置いてました。自分たちもバイクを置いて、レッグウォーマーなどはずし最終準備にとりかかりました。
雨が気になったのでカッパだけバックにしのばせて準備OK。
スタートを待ちます。スタート前には参加者全員、御岳山(おんたけさん)の方向にむかって安全祈願、二礼二拍手一礼をしました。いよいよスタートです!
スタートして4〜5キロはパレードスタートで、先導車が最初の林道までつきました。その間にできるだけ前に行きましたが、抜けども抜けどもなかなか先頭が見えず、やっと1番前が見えてきたかなという頃にはもう林道に入る直前でした。
林道にはいると回りのペースが上がったように感じました。
ここから長い登りが始まりました。道幅は、まあまあありますが、走りやすいラインを行くので自然と一列になり進んでいきました。
よっぽど前の人とペースが合わないかぎりは、隊列を崩すことなくすすみ、中切れがおきたときだけラインを外し、ペースを上げて前を追いました。
最初の登りはかなり長かったです。ようやく最初の上りをクリアしたところで、最初のトラブルが発生しました。
めちゃくちゃ尻が痛くなって座れなくなりました。ずっと使ってきたサドルで今までそんな事なかったのでかなり焦りました。
立った状態でくだりますが、痛さがなかなか治まらず気になって集中もできないで、ぜんぜんスピードをあげることができず、下りでかなり抜かれてしまいました。
今思えば、上りきった時に一度バイクから降りて休むべきでした。リズムを崩したまま走っていると、だんだん雨がひどくなり、体が冷えてきました。標高1000m付近を上り下りしていたので、下界より気温は低かったりしたのでしょうか?
この時にカッパをきれば良かったのですが、タイムロスをするのが嫌で、そのまま走り続けてしまいました。これがまた失敗で、どんどん寒くなり体が動かなくなり、やらかした〜と思いました。
真冬に自転車に乗り、家に帰ってきた時には指先や爪先の感覚がない状態をみなさん経験した事があると思いますが、まさにそんな状態でした。
まだレースの半分も走ってないのに…。歯をガクガクさせながら、ブレーキも握っているのかわからないまま、下っていると限界を感じ、カッパをきることにしました。全身ずぶ濡れでカッパもすでにべちゃべちゃでした(T_T)そして再スタート。
ちょっとすると看板が見えてきました。それには20km地点と書いてました。…まだ20km(;-_-…この時無理かもしれんと思いました。
20km地点で王滝の洗礼をうけ、軽く途方にくれるも、こんな状態は自分だけじゃない、みんな同じだと自分をさとしながら、ペダルを回してました。
そうこうしてると、なんとか30km地点にあるチェックポイントにつきました。ここで一度止まることにしました。おにぎりを食べてプチ回復を試みます。
そして再スタート。それからも何度も何度も上り、下りを繰り返しました。少し雨が小降りになったり、ほんの一瞬なんですが雲間から日がさした時、少し体が温かくなるのをいつもより敏感に感じて、体に血が通って行くのがわかりました。
しばらくすると、はじめて平坦な場所がでてきました。が、路面はヌルヌルで重馬場状態。前にいいペースで走ってる人がいたので後ろについて走りました。少し自分の方がペースが早かったので前にでると、いつの間にかまた一人になってました。
するとまた看板が見えてきました。
次は…50km地点…やっと半分。 この頃は少し体力的に余裕があったので、これからや!と思えました。が、またまた、見事にトラブル発生(T_T)。
今度はバイクです。リヤのローターに何かひっかかったようで、カラカラカラーと音がしはじめました。鳴り止まないので降りて見て見ると、特に何か巻き込んでいるわけでもなく、でも車輪をまわすとカラカラ音がする。
しょうがないからと、ホイールをはずした瞬間、ちゃぷんっと音がしました。ブレーキの所を見て見ると左右のパッドをつなぐ金具みたいなやつが、ぐにゃぐにゃとへんな形に変型してました。
そしてよく見ると片方のブレーキパッドがないではないですか!!さっき、ちゃぷんと聞こえたのは、轍に水が流れ小川ができていたので、そこにブレーキパッドが落ちた音でした。マジで〜( ̄□ ̄;)!!と砂金を探すようにパッドを探しました。
水は濁りパッドも地面と同じような色だったのでかなり見つけるのに苦労しましたが、幸運にも発見!しかしよく見るとパッドにブレーキシューがぜんぜんついてなーいではありませんか(οдО;)そしてどう見ても見事に片側のピストンが飛び出てる。
日頃自分であまりメンテをしないからパニくりました。
とりあえず、ブレーキの隙間にひっかかったぐにゃぐにゃの金具をとらなくてはと思い、携帯工具を出そうとしたらサドルバックに砂やら土やらてんこ盛りにかかっていて、チャックが開かない(οдО;)ボトルの水でながして、やっと開いたと思ったら、中身がドサッと出てきて、携帯ポンプのさきっぽが小川に落ちて、プラスチックで軽いからドンドン流されて、これまたヒェ〜ってな感じでダッシュε=┏( ;οдО;)┛で、とりに行って、もう、てんやわんやの大騒動でした。
工具でひっかかった金具を引っ込抜いて、その部品がない状態で走っても大丈夫なのかわかりませんでしたが、また車輪をセット!回してみると見事にピタッととまります(T_T)(ブレーキレバーにぎってないのに…。)
ここでかなり時間をロスしてしまったので、ついでにチェーンにもう一度オイルを塗布してやっと再スタート。
この先どうなることやら…。
しまださんからレポート頂いていましたが掲載が遅くなりました。
申し訳ありません。
想像を絶するアドベンチャーは…
翌日に続く。