KSR110やモンキーなんかはマニュアルクラッチキットが販売されてますが、TT-R110には国内で探しても見当たりません。
では、とアメリカで探すとGYTRからは販売されているものの、すでに廃盤。でもショップ在庫はあるみたいです。
価格は送料入れると$300以上するので、他に何か良い方法が無いかと考えました。
このエンジンは東南アジア向けの車体に搭載されています。所謂タイカブってヤツ。
で、あっち方面のサイトを見てみると、これに使えるパーツが沢山出てきました。
因みに同型(T110型?)エンジン搭載車は・・・
LAGENDA110
SRL110
X-1
SparkZ
CryptonZ
JupiterZ…
他にもあるかもしれませんが、結構あります。
運良くX-1のパーツリストを発見して調べたところ、セルやクラッチの有無で幾つかの仕様が存在していました。
すなわち、このエンジンには純正部品でマニュアルクラッチが搭載できる!
しかしパーツリストを眺めてると、どうもクランクシャフトの形状が異なります。
これはプライマリクラッチの有無によるもので、完全なマニュアルクラッチにするには大変な事になりそうです。(GYTRのキットもsemi-automatic clutchってありました。プライマリをキャンセルするギアも別であるようですが$150!)
ならばと、キットを探したところ幾つかの存在を確認。
これには2通りあって、ジェネレーター側からプッシュするタイプと、クラッチ側からプルするタイプ。
因みにGYTRはプッシュでX-1純正はプルです。
熟考した末、今回はプルを選択しました。
で、注文した到着したのがコレです。
ケースカバーが純正品(X-1用)!送料抜きで7000円弱
マニュアルはありません!
細かいパーツ類
左がX-1で右がTT-R
TT-Rのケースカバーを取ったところ。
クラッチプレートの右奥にあるのがプライマリクラッチで、エンジン回転が上がるとカチっと繋がって動力を伝えます。
仮組みしようとすると、黒塗り部分がTT-Rより長くシフトシャフトに当たって入りません。従って、リューターで削って長さを合わせました。
買ってから気づいたのですが、このキットにはオイルシール類が入ってません。
サイズはTT-Rと同じなので、まあこんなのは注文すれば…てゆうか廃盤!?
プレストさんよう〜まだ新車販売してんじゃん!
幸いアメリカでは扱っているようなので、仕方なく輸入しました。
因みに廃盤は
キックシャフト オイルシール 93102-15890
ケースカバー内 オイルシール 93101-10843(こっちはプレストの部品検索では入手可能状態ですが、実際には出ませんでした。)
送料の関係でフォークシールやスプロケなんかも購入。
オイルシールは今後の事も考えて予備も購入しておきました。
*アメリカは送料入れても国内で純正部品買うより安いです。大体30〜50%off
レリーズシャフト…位置あってないし…
構造上、これ以上入っていかないのでU字部分を削り込みました。
レリーズシャフトに入る部分のパーツを入れ替えます。
結構ガタがあるので、グリスをたっぷり塗って組み込み時に動かないようにします。
ガスケットは厚紙で自作し、ケースカバーやワイヤー類をセットして完成です。
結局このクラッチがどの様な動きをするかというと、発進時は何速に入っていてもクラッチを握る必要はありません。停車時も同じ。走行中は通常のマニュアルクラッチ車と同じです。発進時も含め半クラも使えます。
ある意味、ゲロアタックなんかは楽かもしれません。
実は、その他のチューンアップパーツも同時に購入しています。それらの紹介は後で。

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