2017年春
一台のラシーンの修理依頼をお受けいたしました。
お客様から問診 他の修理工場で車検を受けからしばらくして走り、
悪くなったとの事です。
その後いろんなプロショップ様の診断を受け原因が分からず当店へ、
まずは現状を確認 試運転をすると明らかにパワーがありません。
アイドリング不安定、CO/HCを測定するも車検が通るレベルではないほどの数値
次に診断、電気系、燃料系は問題なし。
問題はエンジン本体、機関系でした。
2番シリンダーの圧縮が異常に低い
早速スナップオンの内視鏡で覗くとバルブが開きっぱなし。
確認が取れたのでお客様に報告 OKをもらいすぐに手術開始。
ヘッドを下ろし各ポートへガソリンを入れると
2番 3番の吸気バルブからガソリンが漏れてきます。
ピストンのヘッド部全てに接触跡があり、
今回の手術内容は吸気バルブ交換、バルブシートカット
排気バルブ研磨、ヘッド面研、ポート研磨
エンジンの耐久性を上げるためにヒートスポット除去
ピストンクリーニングを行いました。
手術後車検整備をし陸運支局へ持ち込みます。
車検は合格。
20年経過 10万キロ越えのラシーン、
ここまで手をかけて直してもらったこの車は幸せです。
多くの車は、古くなり走行が増えると
オーナーさんの愛情の薄れからお別れとなってしまうケースが多いのです。
この車両もエンジンは直しましたが、他にもまだ問題が入り色あります。
100%の状態ではありません、どう思い古い車と付き合って行くかです。
今回何故バルブとピストンが接触をしたのか?
その原因は色々考えられますがここでは伏せておきます。
バイク、車にお奨めな簡単メンテナンス
@ 良いオイルを 定期的に交換する
理由は、エンジンオイルは一旦エンジンに入れ熱を加えると底から性能がダウンして行きます。
安価なオイルは潤滑、清浄性能、熱に弱く、劣化が早いのでお奨めできない物があります。
実際に当店で扱っていないオイルを使用し、ご自身で定期的にオイル交換を行っていた車両が
新車から2年、2万`でエンジンオイル上がりを起こしエンジン不調になってしまったケースがあります。
Aワコーズフューエル1 を半年に一度添加
バイクは特に!
ブローバイガスの影響で 吸気、排気バルブ、ピストン、スロットルバルブ ISCバルブ、インジェクターのつまりで パワーダウン、アイドリング不調など起こしてしまう車両が増えています。ワコーズ フューエル1は上記の全てを洗浄し性能ダウンを防いでくれます。

0