皆さんこんにちは、
昨日のBBSにLSDについて質問があり、お答えしましたが、
補足で説明を付け加えたいと思います。
雪道、ウエット路面はLSDがついていても停車からの発進で、駆動輪が滑ってしまうと、通常のデフとLSDどちらも違いはありません。
少しでも車両が動いていれば違いはあると思いますが、
滑りやすい路面で駆動を伝えるには、やはり滑り止めか雪用タイヤが有効です。この場合LSDは滑り止めにはなりません。
LSDは普段の町乗りでアクセルONのときに、ハンドルとられやすくシビアになり町乗りは乗りにくくなるかも知れません、慣れが必要です。
LSDを簡単に説明すると、特別な時に駆動輪を
前後左右、1:1の回転なるようにロックするのがLSDの役目です。
一般に1wayは、アクセルONの時がロックします。
2wayは、アクセルONとOFFの時がロックします。
1.5wayは、アクセルONでロック、OFFのとき半分ロックします。
LSDには種類もあり、メカニカル、ビスカス、ヘリカル、トルセンといったところがポピュラーでそれぞれ性質も違います。
特徴
メカニカル、・・・ロック、アンチロックの状態がはっきりとしている。
1/2/1.5wayがある。湿式多板クラッチを使うため
耐久性にが低く、定期的なメンテナンス、OHが必要
競技車両などには多く用いられる。
イニシャルトルク(初期荷重)の調整がある。
ビスカス/トルセン/ヘリカル
純正装着のLSDに多く用いられる、
ロングライフで、メンテナンスも比較的に楽です。
ロック状態を作るのに時間差があり、完全にロック状態を作りにくい、
このためメカニカルに比べて乗りやすいです。
僕はヘリカルLSDがす好きですが、
マーチ/スイフトには設定がありません、
スタレットターボやシビック、アルトワークスはこれです。
LSDを装着すると・・・
ロック状態になると内輪、外輪の回転の差がなくなります。
このためコーナーではどちらかのタイヤが少しスリップしないとうまく曲がれません、抵抗が増えパワーロスになります。
通常の作動歯車(デフ)は内側のタイヤはゆっくり回転し、外側のタイヤは速く回転し、抵抗が少なくパワーロスは少ないです。
低燃費走行や直線だけ走るならノーマルデフがお奨めです。
パワーの無い重い車にLSDを装着してもあまり良い事はありません、
パワーロスになるばかりです。
メカニカルLSDは組みつけや調整によっても特性が変わります。
サーキットランや、ジムカーナ、ダートを走られる方にはLSDはお奨めです。

0