旧暦は、今日1月28日がお正月ということで、遅ればせながら、新年、あけましておめでとうございます。
去年の年末からかなり立て込んでいて、年明けも河合塾セミナー講師、原稿締切などで正月も全くのんびりできず、年賀状も一部の返信のみで、お世話になったのにお送りできなかった方、すみませんでした。
今年2017年は酉年ということで、年賀状はロシア民謡の「火の鳥」のイメージでした。
http://hukumusume.com/douwa/new/2012/12/03.htm
http://tarusatoko.exblog.jp/23828512/
その流れでバタバタしたまま、なし崩し的に1月が終わりかけていますが、我が家では、何年か前から、日本人なら旧暦でお祝いしようということにしており、今年はその言い分が真実味を帯びてきたのかも?
もしかしたら天皇陛下の生前退位と新天皇即位のタイミングで旧暦に戻すのでは?なんて勘ぐってみたり。
実は新暦の1月1日の初詣は、逗子の小坪の高台から相模湾が一望できる、天照大神社(てんしょうだいじんじゃ)
http://www.kanagawa-jinja.or.jp/search_dtl.php4?jid=507&cd=1205120&scd=&npg=0
http://4travel.jp/travelogue/10837143
https://yaokami.jp/1140871/
に行きました。
なんとなく、今年は朝から天照大神のところに行かなければという気になって思いついたのですが、あまりにもマニアックなので、森戸神社に先に行こうと思ったら、例年ではありえないぐらい混雑していて、そのまま逗子方面に須賀神社をたまたま通って戻り、披露山に登ってからの夕日の綺麗な初詣でした。
毎年のテーマをブログで書くという習慣もその日のうちにすればよかったのですが、すっかり遅くなってしましました。
今更ではありますが、2017年は、かなり前から意識していた
・Explorer : 冒険、探査
・Emancipation : 奴隷などからの解放
をテーマに、色々な面からEarth(地球)を解き放っていければと思っています。
20世紀が終わり21世紀が始まった頃、ある年配の人に「このままだと地球がどこへ行っても同じになっちゃうよ」と言われて無理やり海外にバックパックに行ったりもしました。
その後押し寄せたグローバル化の波の中で、どこの街も同じチェーン店が立ち並び、一度は世界中の街が均一化しつつあったように写りましたが、波動関数の重ね合わせとは面白いもので、ここへ来てある意味、多様性を取り戻すような再構築の動きが目立ってきたように思います。
一見ありふれた街の日常でも、冒険心を持ってじっくり探検すれば、実は小さな発見がいたるところにあるものです。
そういった掘り起こしによって、同じ物事でも捉え方で魂が宿っているのかを感じ、楽しめる力が問われるような時代になったのかもしれません。
宇宙開発での探査も、行ってみなければわからないことは多くあるはずで、データも捉え方によって想像の翼が広がるかどうかは、観測者である自分自身の心持ち次第でもあります。
リンカーン大統領は150年以上前に奴隷を開放しましたが、現代は一見すると自由な社会のようですが、資本主義経済の中で自己家畜化して奴隷のようになってしまった人が先進国の多くに見られるのは悲しいことです。
今年は、働き方改革でエンジニアを開放し、人類の思考を重力の呪縛から開放するきっかけになるようなプロジェクトを増やしたいと思っています。
ちなみに、去年のテーマは、
・「和」🔯
・「ソフトランディング」
・「シュール(超現実)さを楽しむ」
でしたが、日本的な和の精神が見直され、場が和むような機会が多く見られたような気がします。
Brexit、ドイツ系のトランプ氏の大統領当選と、分断が進むシュールな世界情勢ですが、アングロ・サクソン的支配の限界が露呈する中、むしろ、次の大戦が起きても、世界ギャグ戦争ですむのではないかというぐらい、楽しくはなった気もしていて、革命前夜のワクワク感が伝わってきますね。
オートメーション化とプラットフォーム経済で急激に変わる社会構造に、ソフトランディングできる軌道に投入されたのではと思えるくらい、去年から、いつにも増して、新しい案件を複数担当させていただいています。
大田区では、ロボット開発プロジェクトに入りつつ、大田区IoT仲間まわしプロジェクトも進行中。
ものづくりラジオA-LABO INDEXのプロデュース、河合塾では「宇宙開発と国際平和」でカリキュラム作成、経済産業研究所(RIETI)では、「IoTによる生産性革命」の調査を担当することになり、別途、宇宙政策でも例年に聞き続き、重要な調査案件をいくつか担当させていただいています。
欧州からの依頼で日本チーム立ち上げをお手伝いさせていただいた、民間月面探査レースGoogleLunar X-PRIZEも、今年2017年がいよいよ本当に期限となるのか?
自分は以前は宇宙ベンチャーにいて、一応、担当ではありませんでしたがSLENE-Bのクリティカルな部分がどこにあるか程度は把握し、当時から推進系等の実力を予想し、厳しいのではと読んでいた着陸船の相乗り相手が、昨年末に案の定打上を断念。チーム立ち上げ当初から手配を試みていた、エントリーチームのロケットの中では唯一の月遷移軌道投入実績があるインドのPSLVロケットでの打上に変更となりました。
客観的には出来レースという予想の中で、圧倒的に不利な状況で欧州に行ったり、やや強引に合同会社として登記したりしたことで始まったチームビルディングの過程で、当初描いたレース参戦の真の目的と大義を実現する逆転シナリオに向けて、後から入ったメンバーにも設立当初の遺伝子が受け継がれていることは嬉しいことですね。
俯瞰的な視野に立って長期的な宇宙ビジョンを実現するために、様々な分野の志を持った人々が、世界中で人類一丸となって共同事業(obshchee delo)を実現し、困難を解決してていくことは、現在の宇宙開発に多大な影響を与えたロシアの幻の宇宙思想家ニコライ・フョードロフが描いていた理想の人類の姿でもあります。
私自身は今年は本厄でもあり、早速、昨日には鶴岡八幡宮の厄除大祭に行ってきましたが、波瀾万丈を予感させるような出来事も。
自然と調和した非線形文明として宇宙開放系へ乗り出すために、2017年は、派手な動きよりは、焦らず影で縁の下の力持ちになれるよう、じっくりと基盤を作りつつ、今までに蒔いた種を少しずつ収穫できる年にしたいと思います。

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