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2014/10/17

早稲田の隣  雑記作文
 早稲田大学のガンダム研究会が、ガンダムUCの原作者招いてイベントを開催するとかで、それは良いんだが、そのイベントの主旨がツッコミどころ満載と話題ですね。
(早稲田祭 2014 トークイベント 福井晴敏氏・小形尚弘氏が語る〜ロボットアニメは死んだか〜)

 例えばリンク先の特設サイトにある「イベント開催の背景」の冒頭を下記に引用しただけでも……

「 学校から帰って何とはなしにテレビをつけると、アニメが放送していた時代がありました。夏休み、僕らのテレビの定番といえばアニメや特撮の再放送でした。ゴールデンタイムアニメや夏休みこどもアニメ劇場が番組表から姿を消したのはいつからでしょうか。
 気が付けばアニメはすっかり大人のものになって、アニメの放送時間は深夜へと移行を遂げました。そのスポンサーは玩具メーカーから出版社やレコード会社へと変化し、「古いアニメ」の代名詞であるロボットアニメブームは見る影もありません。テレビ欄には見目麗しい美少女たちが所狭しと立ち並び、水面の泡のように現れては消えていきます。」


 ……もうこの時点で既に誰もが「今でもニチアサやテレ東夕方枠とかでキッズアニメやってるのになんでアニメが大人のものって文脈で話を語るんだろこの人達」とか「深夜枠でもロボット物沢山やってるだろ」とか誰もが思ってしまうぐらいツッコミどころ満載です。

 更に「イベントのコンセプト」の冒頭も引用しますと……


「 イベントの開催にあたって、ガンダム研究会は”懐古厨”vs”萌豚”、”ロボットアニメ”vs”美少女アニメ”という状況を些か戯画化した舞台装置を用意しました。」


 ……と、「え? ロボットアニメと美少女アニメって対立軸なの?」と少なくとも7割ぐらいはツッコミそうなことを言い出すわけですよ。

 もう、あまりにツッコミどころ満載過ぎて、ここでとりあげても世間の皆さまと同じツッコミしか出来ないと思い、話題に出さないつもりだったんですが、ふと、このイベントの論理の飛躍を下記の様に補完すれば、案外腑に落ちるのではないかと思いまして。

「昔は子供向けの体で俺達大きなお友達に向けたアニメが沢山作られたものだったが、今では最初から深夜枠で俺達に向けたアニメが作られる時代になった。でもそういうのって俺達向けだからオモチャ売らないじゃん? 美少女ばっかり出るじゃん? 俺達はオモチャロボットがブンドドするアニメが見たいんだよ! でも今のキッズアニメは大友向け要素薄めだからつまんねぇんだよなんとかしろ!」


 要するに対立軸は「懐古厨vs萌豚」でも「ロボットアニメvs美少女アニメ」でもなくて「子供向けを隠れ蓑にしてアニメを楽しんでいた世代vs最初から自分達に向けて作られたアニメを楽しんでいる世代」ってことなんじゃないの?

 もっとひねくれた言い方すると「子供の砂場荒らすのが大好きな大人vs自分の砂場を持ってる大人」だな。

 と、悪意を込めた解釈(笑)をしてみましたが、でも実際、嘗てのロボットアニメ華やかなりし時代と現代との違いってそこだと思うのね。今はキッズアニメにオタク受けするリアリティやお色気をわざわざ持ち込まなくていい時代なんですよ。そういうのは深夜で出来るから。

 あと、どうやら「女の子ばかり出てくる日常系アニメより重厚なロボットアニメの方が高級」てことにしたいんだろうけど、あくまで日常から踏み出さずに物語を噤むのとロボットや怪獣といった飛び道具を使わないと物語が作れないのってどっちが偉いんだろうね……と、悪意を込めた問題提起を(笑)。
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