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2011/1/22

…………やるよ  まんが雑文
 本日は、まんがタイムスペシャル3月号について。

 さて、4コマの感想・批評系のサイトを覗いている方なら、昨今の4コマ誌について「表紙が4コマ誌らしくない」との意見が書いてあるのを見かけたことがあると思う。当ブログでも何度か書いていると記憶します。

 一般的にイメージされる「4コマ誌の表紙」というと「中央にデカデカと描かれた保守的な絵柄のキャラクターに、周囲を飾る脇役や他連載作品のイラスト。雑誌タイトルの上にキャッチコピー。色鮮やかな文字でずらずらと書かれた連載作のタイトルや作家の名前……」と言った感じではなかろうか。

 だが、作家の世代交代が激しい昨今では「中央にデカデカと描かれた保守的な絵柄のキャラクター」の部分がなかなか難しい。世間で「4コマ誌らしくない表紙」とされる雑誌の大半は、表紙に描かれた看板キャラクターが「イマドキのアニメ絵」だったりするケースであろう。

 逆に言えば、それ以外の「一般的にイメージされる4コマ誌の表紙」の体裁は、きらら系であっても案外保たれているものなのだ。例えば「表紙がグラビアアイドルのファミリー4コマ誌」というのはまずあり得ない。

 そこで今月号のスペシャルの表紙。
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 表紙にはリコ以外のキャラクター不在。タイトル上のキャッチコピーなし。淡いピンクの背景に白文字で書かれた目立ちにくい文字……今月号の表紙は、それを構成する要素がタイトルロゴ以外は全てが雑誌内容を認識出来るギリギリの範囲内で「4コマ誌の表紙」であることを拒絶している。

 かと言って「青年誌みたいな雑誌」や「レディースコミックみたいな雑誌」を目指すでもない。目的は素人目から見ても明らかに、ただひたすら「バレンタインチョコを手渡すリコの姿」を際立たせるためだけの物。「季節」を表現することが全てだ。

 恐らくは編集部の思惑通り、私はコンビニで今月号の表紙を見つけた瞬間には、リコの姿以外は目に入らなかった。
 様々な色彩が並ぶ雑誌棚の中でこのシンプルさは、確かにインパクトがある。

 これは黄金期の少年マガジンを彷彿とさせる挑戦的な表紙だ。

 今回の英断を果たした編集部やデザイナーに、次の称賛の言葉を贈りたい。

 なにやってんだか。


 では、中身の感想はまた明日の予定で。
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