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2010/7/19

熱血マンガ家だが思考はシニカルだ  まんが雑文
 本日のお題は、『サンデーGXコミックス 10YEAR'S CHRONICLE 吼えろペン』(作:島本和彦)

 嘗てサンデーGX誌上に連載されていた『吼えろペン』の傑作選に、描き下ろしで「あまりの過激さから連載時に封印された真の最終回」を38ページ追加したもの。

 ……えーと、まず、この本、商品としてちょっと間違ってるよね?(笑)
 いやね、「幻の最終回」に興味を抱く客層って多分、既に『吼えろペン』を連載なり単行本なりで読んでるじゃん?その客層にとっては38ページの為に残り9割以上の既読作品も買うことになるわけで。正直、私も書店で38ページの為に714円(税抜)を支払うべきかどうかちょっぴり悩んだのよ。だいたい今読まなくても、どうせ数年後に出るであろう愛蔵版の最終巻あたりに収録されるんだろうしさ。そのぐらい年月経てばノスタルジーで金も払いやすいじゃん。
 まあ、この本で『吼えペン』を初めて読む読者もいるだろうけれども、傑作選だけに内容が「濃い」よね。良くも悪くも。これならコンビニ廉価本380円ぐらいで最初から(『燃えペン』から)順番に出した方が新規さんを掴みやすいと思うのよ。立ち読みも出来るし。

 さて、貧乏人のくだらない愚痴はこのくらいにして(笑)、問題の最終回だ。

 この本の売りが「幻の最終回」そのものである以上、その具体的な内容に言及するのは、たとえ普段ネタバレ気にせず4コマ感想書いている私でも憚られるわけですが、まあ、こうして商品として世に出せるぐらいだから、宣伝文句で煽るほどの過激な内容ではありませんでした。
 おそらく、同じく描き下ろしの暴露マンガ『リアル吼えろペン』を読まなければ、この最終回のどこが過激なのか私には理解できなかっただろう。やはり「何が過激だったのか」に触れるわけにはいかないが、それは要するに「時期的にマズイ」という意味での封印であって、むしろ連載時の結末の方が「普遍的な過激さ」を抱えていたと私は思う。


 個人的には、『吼えペン』で一番過激さを感じさせたエピソードって、この本にも収録されてる「駄作を作る勇気だ!」って奴ですね。
 あれが載った当時はお気に入りの作家にも締め切り守れず無期限休載状態の人がいて、そんなときにあのエピソードはすごく心に響きました。
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