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2014/4/24

時には昔の話を  アニメ
 こないだから話題にしていた「初代ガンダムに女性ファンが(省略)問題」ですが、遂に昔のアニメージュから放映直後の男女比率(1980年上半期アニメグランプリの得票データだそうな)を引っ張り出してきた人までいたそうで。そんな統計発表してるとは流石老舗。

 それにしても、ほんの35年前の出来事がそこまでやる程議論が紛糾し続けるという事実に戦慄してしまうのだが、そういえばこれより後のZガンダムが本放送当時不評が多かったということも忘れられている事案もあったので驚くことではないのかも知れない。

 さて、これらの件に関連して、私としても後世に向けて言い残しておきたいことがある。

 どうも、2014年現在の、男子オタクがガンダムや深夜枠ロボットアニメに群がり、ロボ関連のプラモやフィギュアを買いあさり、スパロボ大戦をプレイしたりする状況と、1970年代当時のアニメファン気質を混同して「いつの世も巨大ロボットは男のロマン(なので本放映当時のガンダムも男性の比率が高かった筈)」と思われていた方が多くおられる様な気がする(気がするだけかも知れない)ので、私の乏しい記憶と知識を頼りに当時の状況を述べておくと……

 ……昔の男性アニメファンは巨大ロボットとか別に好きじゃなかった

 あの頃のアニメファンって今よりも商業主義に対するアレルギーが強かったのでロボットアニメのビジネス構造を「ロボットプロレス」「三十分のコマーシャル」と揶揄して半ばバカにしていたのよ。それどころか作っている側も「ロボットはスポンサーを納得させる為の道具」と公言していた時代だ。

 メカに特化したファンの間でも、巨大ロボットは実在のメカや円谷&アンダーソン系のスーパーメカや宇宙戦艦や宇宙戦闘機等に比べて幼稚で不合理な物と見なされていた。

 そんなんだからロボットアニメを今で言う「ロボ燃え」に着目して評価するアニメファンってのはものすげえ少数派(少々精神年齢が残念な人扱い)で、殆どはストーリーや作画演出やキャラクターで評価していたのである。コンバトラーVなら女子がガルーダや浪花十三にキャアキャア言ってる一方、男性は男性で南原ちづるのシャワーシーンにキャアキャア言ってた(笑)。
 ボルテスやダイモスに女性ファンが多かったのはある意味必然だったのね。この辺はロボ要素を引き算するとストーリーやキャラは少女漫画(ベルサイユのばら等の歴史ロマン系統)の世界だから。

 逆に言うと、この状況をモビルスーツという概念を持ち出すことでひっくり返したのがガンダムの画期的だった点の一つでした。モビルスーツって言葉はティーン層に向けた「これは皆さんがバカにするオモチャロボットと違いますよ」ってサインだったのね。
 でもそれを理解してもらう為には時間が掛かったので放送当初はボルテスやダイモスと同様女性ファンの方が食いつき良かったと、そういう流れだったかと推測する。実のところ初代ガンダムもロボ要素を引き算したら少女漫(略)

 ただ、ガンダムが状況をひっくり返したと言っても、その後もしばらく男性ファンがロボを評価してくれるのはリアル系限定で、所謂スパロボアニメへの注目度は低かったと思います。ゴッドマーズやJ9やゴーショーグンに女性層の支持が高くなるのも(それを狙ってるのもあるけど)また必然。

 スーパー系リアル系関係なく男性ファンがロボットアニメのロボットに食いついてくる様になるのは、往年のロボットブーム時のキッズ層が成長してオタク層の主流になり、スパロボ大戦が登場して以降でしょうね。

 そんなわけで、現在50代前後のおっさん世代が「巨大ロボは男のロマン!」とか言ってんのを見てると「お前等ガンダムブーム前もそう思ってたの?」と、聞いてみたくなる私なのでした。
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