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2011/7/30

二度も地球を救ったのに  映画
 観て来たよ、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』を。3D吹き替えで。

 遂に三部作完結ですよ。

 これでもう、映画史に残りそうなぐらい中身のないパンフレットや、映画史に残りそうなくらい中身のないアルティメットガイド(もはや単なる商品カタログ)につきあわされることもないんですよ……え? 中身が無いと分かってるなら買うなって?……いや、1と2までつきあったんだから3も買わなきゃいけないかなって。まあやるんであろう4作目(続編か仕切り直しかは知らんが)が上映された場合にも相変わらず中身がないのかも知れないが。

 ところで三部作完結までに、どんなことが起こるか色々予想していた方も多いと思います。
 以下に、私が予想して外れたものを三つほど箇条書きに。


1)三作ともちゃんとヒットした
 正直、映像的インパクトが薄れたらたちまち客が入らなくなると予想していました。『リベンジ』辺りで大コケするだろうなと。
 まあ、日本では1作目40億ぐらいだったのが2作目で20億台まで下がったわけで、順調に失速しているわけですが(笑)。


2)追随作品が出てこなかった
 てっきり1作目のヒットに便乗した巨大ロボ映画が次々制作されて、昨年ぐらいにはロボ映画一気に三本上映とか、そういうことになるもんだと思ってたんですが、なりませんでしたね。ターミネーター4や侵略モノ映画に若干影響を与えた程度で。
 1作目上映当時、制作されると言われていたボルトロンもロボテックも結局完成せず。
 ボルトロンは色々もめてるって聞いてるけれど、ロボテックはどうなったんだ。

 邦画もなぁ、TF上映時点でアニメやマンガの実写映画化が定番化していたから、未来が舞台で外人出てくるガンダムやマクロスは難しいだろうけど、現代日本を舞台に出来るマジンガーやゲッターぐらいは作るかなーと思っていたのに、結局巨大ロボ戦のある邦画って(戦隊やレスキューフォースみたいなテレビの映画化を除けば)ヤッターマンぐらいでしたね。

 テコンVもどうなったんだろうな。こいつは実写版もそうだけど、エヴァ流行ってたときに発表してたエヴァみたいなテコンVも結局作ったのか作らなかったのか。


3)タレントがTFの声を吹き替えたりしなかった。
 絶対ツインズあたりの声でお笑いタレントがしゃしゃり出てくると思ってたんですけどね。良くも悪くも実写TFの吹き替えは生真面目でした。ここまでくると「もうちょっとハジケてもよかったんじゃ?」と思っちゃうくらいに。



 それはさておき、以下に本作の感想をさらりと。



 突然だが、私にはオプティマスさんの気持ちが分かりません。
 なんでこの人、サイバトロン復活に対する葛藤がないの?

 センチネルとメガトロンがやろうとしていることは、オプティマスの、いやさオートボットの悲願ですよ?

「もしかして奴等がやろうとしていることが正しいのではないか?」とは欠片ほども思わないのか。

 故郷の為に人類を犠牲にするわけにはいかないから?……じゃあもしセンチネルが「人類とはあくまで友好的に接する」と言えば納得したの?……いや、あんたハナっからディセプティコンのことを信頼してないじゃん。絶対「メガトロンはそんなことしない」って言うじゃん。

 そこまでディセプティコンを疑える貴方が、なぜ人類は疑わない? センチネルの裏切りには死の制裁を与えるのに、人類の裏切りにはなぜ寛容なのだ。

 オプティマスは地球と人類を愛するあまり、サイバトロン再建という本来の目的を忘れてしまっている。
 地球征服に来た癖にガンプラ組み立ててばかりいるカエルぐらいに目的を見失っている。

 そんなわけで、予告では人類に疑念を抱くかのように表現されているオプティマスですが、実際の映画では彼の信念はまったく揺らぎません。

 だが、揺らがないことがおかしい。そう思ってしまう感じ。



 ただ、本作ではそんなオプティマスの人類への愛やセンチネルへの敬意を感じさせる描写、NEST基地での人間とTFのやりとり、ハイウェイ戦闘でのサイドスワイプの軽口など、三部作中一番「トランスフォーマーの実写映画を観ている」気分に浸れました。今まではあくまで人間側中心で、ロボットのドラマは刺身のつま程度に思えていたので。
 本作は、やたら長々としたワーム対人間の戦闘シーンさえなければロボと人間のドラマのバランスはシリーズ中最高だったと思います。


 他にも「下ネタ封印って嘘やんけ」とか「オマージュなのか偶然の一致なのか分からない」とか「これで双子が出てこないのは逆におかしいだろ」とか「禿げ男を銀色に塗っただけみたいな顔のTFってどうよ」とか「ああ、このシーンやあのシーンはミカエラのつもりで脚本書いてたんだろうな。てか、もうこいつがミカエラってことにした方がよかったんじゃね?」とか「センチネルって誇り高いのか小悪党なのかよくわからん」とか「メガトロンの小悪党っぷりはアニメの一作目&ムービーを思い出させて微笑ましい」とか「ディセプティコンが人間撃つと砕けた拍子に頭蓋骨転がってたりして少々グロい」とか「TFも死ぬ時首取れてばっかな気がする」とか「日本では不謹慎なネタ満載」とか、いろいろとツッコミどころや興味深いところがありました。


 さて、ストーリーに関しての感想はこのぐらいにしておいて、3D映画のお楽しみ、立体効果について。

 これに関してはもう素直に「ブラボー!」と。
 いやあ、今まで飛び出さない立体映画ばっかり出くわしてたもんだから「もしかして俺の体質的な問題?立体感把握能力的なモノに欠陥があるの?」と悩んでいたんだが、やっと飛び出して見える立体映画に出会えたよ。

 その飛び出し方が「3Dで爆発とか戦闘とかやったら迫力あるでしょ」って感じの作り方ではないことに感心。

 例えば戦闘シーンだけでなく、非戦闘シーンやどうでも良い日常シーンすら、レイアウトやセットの構造が、立体的な演出を狙っていることが伺える。ここまで計算高く緻密な映像が作れるのに話は行き当たりばったり臭いところが逆にすげぇ(笑)。


 ところで、スタースクリームが遂に裏切らないまま死んでしまいましたが。

 こんなおいしいネタを使わないまま完結とは考えられない。やはり4作目があるな!(←だから死んだって)
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