放課後小学生たちが、グラウンドで二手に分かれて雪合戦をしている。彼らの間を雪の玉は、いくつも、飛び交っている。歓声が、低い天まで届く。彼らの後ろで、雪だるまがじっと見ている。
雪合戦は、子供たちだけがするものとは限らないらしい・・
「ワンダ・ブック――少年・少女のために―― ホーソーン ナサニエル ・ 三宅幾三郎訳ー
ータングルウッドの遊戯室
――「子供の楽園」の話の前に――
大気を真白にして渦巻く吹雪の中で、もしもそんなに遠目が利くものとしたら、タングルウッドの窓からタコウニック山の円い頂(いただき)まで、一目で二十マイルの吹雪が見られるわけだった。その辺の山々を巨人達とすれば、それらの巨人達がでかい雪合戦を始めて、おそろしく大きな雪の玉を、お互に投げ合っているようにも見えた。ー
「緋文字」で有名なホーソンが子供たちに語りかけるお話。子供だった人も読んでみよう・・か!

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