今日は、
夢野久作の誕生日 。
右翼の大立者
杉山茂丸の長男として九州に生まれた。彼を解く鍵は
「父杉山茂丸を語る」だろう。確かにこれを読むと夢野久作の内面への入り口にはなるが、なんせ波乱万丈の人なので、一筋縄ではいかない。夢野久作の生き方には、少なからず興味があるので、いろいろな本を読んでからまた改めて書いてみたい。
ただいえることは、このエッセイを読んで驚かれた人も多いのではないかと思う。なぜこんなことまで覚えているのだろうと。作家というものは、記憶力がすべてという話を聞いたことがある。
あるとき知人が、年配の某芥川賞作家に話を聞いた。その作家先生がおっしゃるには、石ころ一つでも手のひらに乗せたとき、ぱっと脳裏に広がるものがあり、過去への扉が一気に開かれるのだそうだ。
私は、よく別の意味で記憶力の良さで、いろいろな人に感心される。記憶をつかさどる”海馬”の「色が他の人と違うんじゃない?」や「大きさがちがうんじゃない?」と人にいわれたことはある。飲み会で、誰々の洋服がどうだったとか、席順のあらかたを言えるし、何を話していたなどを、しつこく覚えていて、後日参加者だった人のことが話題に上るや、キリもなく話し出す・・という習癖では、作家にはなれない・・

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