昨日は、「銀河鉄道の夜」の角川版の公開だったし、jukiさんも取り上げていらした。彼女が書くように青空文庫には、「銀河鉄道の夜」が二つ揃った。(土屋さん、別評をありがとうございました。とてもわかりやすかったです)
ところで、私は「銀河鉄道の夜」を5冊持っている。それが、青空文庫に公開されているものとそれぞれ微妙に違い、その5冊の中も違うのだ・・・
おまけにいえば、「校本 宮沢賢治全集」(筑摩書房刊)・もしくは「宮沢賢治全集7」(ちくま文庫)には、初期形の3パターンが載せられている。別の作家の作品のようだ・・どう違うのかを書くと野暮になるので、書かない・・読んでもらいたい。
なんとまあ・・複雑なことで・・後世の人間を困らせる原因は、賢治の早世だろうか・・この作品は、作者の死後発見され、今風にいえば、大ブレークしたという経緯がある。「銀河鉄道の夜」に関しては、後日ゆっくりと数回にわけて読み解いてみたいと思う。
今日は、
宮沢賢治の誕生日
賢治の故郷、
岩手県花巻市のHP
賢治生誕祭
賢治生誕祭に花巻まで行ったことのある友人に話を聞くと、まず驚くのは、日本はもとより、世界の様々な国から研究者が来ているのだそうだ。開催期間中、講演会や討論会がある。
いつぞや書いたと思うが、私は、賢治の童話は苦手だった。今でも読むときに構えてしまう。幼稚園のときに、「ゼロ弾きのゴーシュ」を読んで、日本の話なのに、「なぜゴーシュというカタカナの名前なの?」から始まった疑問の渦で挫折してしまった・・ところがカタカナの名前だからこそ馴染みやすいというのが、どうやら世界の研究者らしい。
「銀河鉄道の夜」を読んで絵をかいてきた金髪で青い目の研究者がいた。彼は、金髪をなびかせ青い目を輝かせた着物姿のカムパネラとジョバンニを書いてきたそうな・・・それをみた友人には、全く違和感がなかったということだった・・・

0