この一冊と決めるのはとても難しい事です。どれもこれもたくさんの方の協力で出来上がった、「本」です。
しいていうと、
源氏物語でしょうか。特に私は
若紫が好きです。実は、以前この部分だけ校正します〜と、呑気に手をあげたもののうっとり読みふけり、野口さんに「らんむろさん、読んでるでしょ? だめだよ、校正には向いてないよ」(いやここまで厳しくはないけど)いわれしょんぼりして、その後会計係に集中しているというのは冗談です。
高校生の頃、古文で教師によるオリジナルプリントで、大和和紀さんのマンガを使って、学び、その時全巻、購入したのを覚えています。
「雀の子をいぬきがにがしてしもうたの」という言葉がとても心にのこっています。源氏物語は奥深いもので、マンガや色々な本等でもでていますが、こうして青空文庫にあって公開されていることが個人的に幸せを感じます。
たとえ、どこの国にいても、読む事ができるそういう幸福感が私を満たしているようにおもいます。そしてその気持ちが、青空文庫を維持するために私が呼び掛け人としてできることを、精一杯やっていこうと思うのです。

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