昨夜のKTWRのDRM放送ですが、先週に続いて格安SDRのRSP1A非正規品で聞きました。中国向けDRM放送がS/N=21dB程度、日本向けDRM放送がS/N=25dB程度と良好に受信ができました。値段が約倍するRX888 MK2(16bit)と比較してもS/Nは同程度でしたし、信号の安定度はRSP1A非正規品(14bit)の方が良かったです。
非正規品と書いていますが、本来のRSP1Aはプラスチックケースに入ったものでアイキャスエンタープライズなどで販売されているのがご本家です。17000円以上もします。一方の非正規品は金属ケースに入っており、PCと接続する端子がMiniタイプに変更になっております。価格もAliExpress等では$95程度と安いです。
プリント基板を見る限りにおいては、USB端子以外は同じ回路に見えます。以下にその写真を上げてみます。

こんな感じで放熱板がむき出しのRX888に比較しますとずいぶんコンパクトに仕上がっています。
以下に昨日のKTWR DRM放送受信中のPCのスクリーンショットを上げておきます。20:45のものですが、大体25dB程度のS/Nが確保できて安定していることが確認いただけると思います。
このRSP1Aですが、本当に95ドル程度で安いのでまだDRM受信設備を持っておられない方々にも気軽にDRMをお楽しみいただけるのではないか?と思います。
RSP1AにはSDRunoと言うソフトが純正品では使えるようですが、非正規品では使えません。そこでフリーウェアの登場となるわけです。
私のお勧めのソフトはHDSDRというソフトです。以下のリンクからダウンロードできます。Version 2.8が最新版です。
http://www.hdsdr.de/
そして、RSP1AをHDSDRで動かすためのExtIO DLLが必要となります。
それに関しては、以下のリンクにあるDLLをダウンロードし解凍をしますと2個のDLLファイルができますので、それをHDSDRのインストールホルダーにCOPYすればOKとなります。
https://github.com/ik1xpv/ExtIO_sddc/releases/tag/v1.2.0
このDLLはRX888でも使うことができます。
最後に、昨日のKTWR DRM放送の録音を上げておきます。AM放送と違いHiFiサウンドで放送が楽しめます。ZIPファイルで上げますので、解凍してMP3形式にしてから再生をしてみてください。
ktwr_drm_20210529_1128utc_9910khz.zip
このRSP1A模造品、結構なパフォーマンスです。

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