阪神タイガース 金本知憲 外野手が、9日の大阪ドームでの横浜ベイスターズ戦で、世界記録となる904試合連続フルイニング出場を達成した。
タイガース ファンの間では、開幕当初から、この大記録の達成が話題になってはいたので、9日に達成されるということは知ってはいたけれど、年間130〜40試合のペナント レースですらフル出場する選手の少ない中、 8年越しでフルイニングの出場が要求されるこの記録の達成には、改めて驚かされる。
自分が知ったのは、広島カープの金本として。 そしてFAの後、星野監督に所望されタイガースへ移籍、19年ぶりの優勝に貢献、今では猛虎の不動の四番バッターでもある。
昨夜のスポーツニュースでは、特集を組み、プロ野球選手 金本の野球への取り組みを伝えていた。
日常での体調管理とトレーニング、さらには仏門での修行。 通常の練習以外での凄まじい鍛錬が垣間見られ、プロは、水鳥の足のような、見えない部分での努力をしているのだと知らされた。

連続フル出場というのは、「休まない」ということ。
体調を管理することはもちろん、スポーツである以上、怖いのはアクシデントによる怪我。
実際、アクシデントによる危機も何度か有った。
頭部への死球と左手手首への死球による骨折。
骨折で通常のバットスィングは無理という状況で、打席に入った金本は、右手を添えて振出したバットをインパクトの後、右手一本で振り抜き打球をライト前へ運んだ。
昨夜、その映像を観た娘のコメントは、「侍じゃないか!」。 まさに意気と闘志を感じさせたプレイだった。
辛いときは気持を鼓舞させて頑張って来たという「侍」は、全身全霊、骨身を削って、今後も野球に取り組んで行くと言う。
第一線で戦うプロの気概と凄さを見せてもらった。
夕食時にTVを点けると、放送されていたのは支那の地下洞窟を探検する番組。
映像が食事時にふさわしくないので、家内が録画しておいたDVDを観ようと言う。
録画してあったのは、King Kazu 三浦知良のスタジオ インタヴューだった。
日本サッカー中興の祖であるキングもすでに39歳。
金本と同様に、体調管理と食事への注意、そしてプロとしてのこだわりについて穏やかに語っていた。 キングのプロとしてのこだわりは、勝つことと同時に魅せること。
プレイ、またその存在で、観るものに何かを伝えらえるプレイヤーが真のプロなのである。
ドーハの悲劇の後、3度目のワールドカップが、もうすぐやって来る。
日本人にワールドカップへの夢を語り、その道を拓き、本来、一番近い位置にいたにもかかわらず、一度も出場出来ていない不運と不思議。
それを乗り越え、今も現役にこだわり、ワールドカップへの夢を語る。
キングが居なければ、今日の日本サッカー界の隆盛は有り得なかった。 常に先頭を走って来た「侍」、スピリットを伝えられるプロフェッショナルである。
こういうプロフェッショナルの取り組みには、見ている自分たちの気持も鼓舞される。
現在所属する横浜FCは、昨日もキングのゴールで2-0と柏レイソルに快勝、現在連勝を4に伸ばしている。

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