先週訃報が届いたルチアーノ パヴァロッティ。
テノール歌手としてだけでなく、多くのチャリティーコンサートを行っていることでも有名です。
1992年に、スティング、アーロン & ネヴィル ブラザース、ブライアン メイ、スザンヌ ベガ、そしてシャンソンのパトリシア カーズ等と行った「Pavarotti & Friends」を皮切りに、幾度もチャリティー コンサートを行って来ました。
ホームグラウンドのクラシックだけでなく、ロック、ブルース、ジャズ、R&B、カンゾォーネ、シャンソンなど多彩なミュージシャンとのクロスォヴァーは、パヴァロッティ自身だけでなく、参加ミュージシャンの意外な面を楽しませてくれました。
自分には本来のオペラやクラシックのフィールドではなく、この「Pavarotti & Friends」の方に親しみがあります。
クラシックのナンシー グスタフソンやブライアン アダムスとの「Pavarotti & Friends 2」では、本来のオペラとカンゾォーネをメインに。
以降、「Together For The Children of Bosnia」からは、果敢にゲストの持ち歌にも絡んで行きます。
96年の「For War Child」でのエリック クラプトンとの「Holly Mother」は、クラプトン「Holly Mother」のベストテイクと確信しています。
頻繁に聞いていたせいで、当時就学前だった娘がすっかりパヴァロッティを認識していまいました。 このとき参加していたのは、クラプトンのほか、エルトン ジョン、そして当時売り出しだったシェリル クロウ、さらにはライザ ミネリもニューヨーク ニューヨークをデュエットしています。

98年の「For The Children of Liberia」では、スティーヴィー ワンダー、ジョン ボン ジョビ、ナタリー コール、セリーヌ ディオン、スパイス ガールズ、ヴァネッサ ウィリアムズといったメンバーと。
99年の「For Guatemala & Kosovo」では、B.B. キング、ジョー コッカー、リッキー マーティン、グロリア エステファン、マライア キャリー。
2000年の「For Cambodia & Tibet」では、ジョージ マイケル、トレーシー チャップマン、エンリケ イグレシアスなど、多彩な共演者は、その交流のフィールドの広さと音楽に対する大らかなこだわりの無さを感じさせています。
週末は手持ちのDVDでグレイト テノール、ルチアーノ パヴァロッティをしのんでみました。
その声、風貌、そして笑顔からは、氏の大らかさを感じずにはいられませんでした。
土曜日には、久々にNHKワールドでプロ野球中継がありました。

それもセントラルリーグの首位攻防 ジャイアンツ VS タイガースの第二戦でした。
試合は、タイガースのトップバッター鳥谷のホームランで始まりましたが、ジャイアンツ 久保、タイガース 安藤の素晴らしい投手戦が続き、最終回の一点リードでのタイガースのストッパー 藤川とジャイアンツ高橋、小笠原の対決は、まさに意地と力の息詰まるプロの勝負を堪能させてくれました。
タイガースはこの戦いを制して首位。 最後の瞬間は、まさに優勝が決まるかのような緊張感でした。
それにしても、5月、6月には、5位、6位に居たチーム。 今年はもうだめだと思っていましたが、選手はあきらめてはいなかったのでしょう。ついに首位に立ちました。
まさに、Never,Neve,Never Surrender、星野監督時代のスローガンと、決して諦めないことの大切さを改めて思い直しました。
細々と武道の稽古をしてきた自分ですが、精神面は弱く、気が短く、粘りがありません。 上手く行く時には調子に乗るのですが、上手く行かないときには割と物事をすぐに投げる傾向があります。
ただ、あきらめの悪い性格なので、投げた後、どぼとぼと最トライする事が多いのが、何とかこれまでやってこれた要因だったのではと思っています。
Never,Never,Never Surrender、決して諦めないことと、どんな時にも平静さを失わない大らかな心、精神的にもっと強くならなくてはと、改めて考えた週末でした。

0