このところしばらく続けている座技の動き、当たりから前、転換ともに膝行の動き、脚形を保ち身体を安定させる。
腕の動きにかかわらず、中心がぶれないように動きたい。
一教では、表では肩側の手の押さえ、裏技では掌の側の腕の導きに意識を置くと、流れを作りやすいと思う。
二教は、受けの動きがあって型が成り立つ技。
裏技では、受けが崩された後、再度相手に向かって行くことで、腕の関節を極める機会が作られる。
言いたいのは、受けはあくまで攻撃の立場にあるということ。 崩されて腕を極められるために起きるのではなく、空いているもう一方の手で相手を攻撃するくらいの意識で動きたい。
受けが切れのある動きをすることで、技にも生気がほとばしるようになる。
「取り」にプレッシャーをかけに行く「受け」、船橋では、よくそんな稽古を手の合う仲間と行っていた。
立ち技に変えて三教。
このところ続けており、記してもいるように、技の動きとしては非常に自然な流れに乗った技。
一教で崩しきれなかった場合、また、腕一本で相手を制するには、大いに有効な技でもある。
手の取り方については、このところ続けて記しているので今回は書かないけれど、掴んだ掌の平と相手手首の間に隙間が出来ないように掌の平を密着させること。隙間があれば、その分極めは逃げて甘くなる。
脚の運びは、大胆に二歩、細かな脚を使うことは、精度の悪さに他ならない。
四教は、自分の人差し指の付け根を相手の腕の四教ポイントに当てることが重要となるけれど、これは経験を積むことで掴んでもらうしかない。
一教の返しの後、肩の押さえを緩め、相手が起きるタイミングでポイントに当てる。 そこから剣を振るように相手の腕を振り、四教の押さえへ。 相手脇へ脚を差し入れることで、相手が逃げることを防ぐのも型の動きに含まれる。
押さえた後は、自分の全体重を四教ポイントに乗せる。
ポイントの側の手は掴まずに当てて体重を乗せ、手首の側の手を引くように使うことで、さらに威力が増加する。
相手の中段突きを、送り脚転換で捌いての突き小手返し。
まずは、相手の突きをかわすこと、かわした後は、手首を掴みに行かず、上から軽く押さえるように手を副えて、そこから相手の腕の上を滑らすように移動させて手首を取りに行く。
掴んだ後、相手の前へ踏み込みながら腕を返して表技、相手の腕を前へ振るように誘い、そこから低く導くように転換して身体を開き、手首を返して裏技。
小手返しは、投げ押さえ技なので、最後は床上で二教の極めで終わること。

最後に余技としての突きからの腕極め投げ。
相手の突きを踏み込んでかわし、相手の突きを脇下へ入れ腕を極める。 そのまま肩を振るように、腰の切れで相手を巻き込むように後方に投げる。
ポイントは、相手の突きをかわしての踏み込みの深さ。 腕を極めたときには、相手の身体が後方に崩れているくらいに踏み込まないと、投げることは難しい。
すべての技に共通のことでもあるけれど、背筋を貫く中心の線が天空に向かうように伸びていること、そして身体の中心から外へ向かって発散される意識、この両者が感じられなくては、気迫のある切れのある技は発揮できない。
静かであり、ギラつかない気持ちの強さ、武道には、そういった気迫の力が必要だと考える。
通じない相手にも、全力で向かって行く、そんな稽古も時には必要。
座技呼吸方で終了。

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