巡回指導もいよいよ最終日。
香港へ戻り、虹彩スポーツセンターでの稽古。

膝と身体の使い方に続いて、両手取りを入りっぱなに捌いての四方投げ。
取らせた瞬間に入身転換で相手を振り大きく崩す。
師範にご指摘いただいたのは、自分の場合、次の技への意識が強く、捌いて中心への動きが早いのではということ。
崩しのタイミングから、もう一呼吸の我慢をすることで、さらに相手を崩し切れるとのご指導をいただいた。
実際に師範の腕を取らせていただき、崩しで振られると、大きく振られ、さらに慣性を使った最後の一呼吸で、大きくバランスを崩される。
受けが完全にバランスを崩したところで、振りかぶり投げの動作へ入る。
動きもよりダイナミックな動きとなり、相手とも当たらない。
これは、自分には大きな発見となった。
要所を的確に押さえた、一つの指導で大きく変わる。
指導者の技量は、その変わるきっかけを見出し伝えることとも受け止めた。
自分もそうありたいと思う。
金沢師範の腕もずいぶんと掴ませていただいた。
内田指導員にも何度もご相手いただいた。
自分には、至福の四日間の稽古だった。

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