合気会本部道場のアジア巡回指導で、指導部 難波弘之指導員、小谷佑一指導員の両氏が、香港を訪れ、ご指導をいただいた。
6日の北角での稽古では、中心線とそれに沿った重心の沈み、力まずに身体から柔らかく動くこと、そしてその実践プロセスへと、順を追っての丁寧な指導は、通常フィジカルでガツガツ当たる稽古が多い香港の稽古生には、良い方向性となったと感じる。
力めば止められ、緩めば動く、これは、普段の自分の稽古でも伝えていることではあるけれど、やはり本部道場指導員からの説明は、説得力も違うことだろう。
中心線、重力と真っ直ぐに地球の中心へ向かう重心、接点にこだわらず身体から動く、硬く固まらないことなどを盛り込んだ充実した組み立て稽古だった。
この意識を忘れずに、柔らかく柔軟な動きが、ここ香港にも浸透して欲しいと思う。
難波指導員とは、短い間ではあったけれど、船橋で共に稽古した関係でもあり、本道場入りした後も、親しく接していただいている。
実際に会う機会は、少ないにもかかわらず、個々のエピソードも含めて、覚えていていただいえいるのは、本当に嬉しいこと。 今回も、瞬時に打ち解けて楽しく過ごさせていただいた。
脅威的な読書量を誇ると聞いた小谷指導員も交えて、稽古や技、精神や思想など、踏み込んだ会話ができたのも嬉しかったこと。

7日は、香港合気道協会 Stephen Kennedy 会長と澳門へ同行させていただき、澳門合気道協会でも稽古させていただいてきた。
澳門のシニアのメンバーとは、すでに10数年来の顔見知り、出稽古というよりは、友人に会う感覚で、ここでも充分に稽古を楽しませてもらった。
天候にも恵まれ、すでに春の盛りを感じさせた澳門、機会を作って道友会のメンバーと出稽古に行くのもいいかなと思われた。
充実した稽古と親交を深めた両日、香港、澳門の会員の中で一番楽しめたのは、まちがいなく自分だと確信している。

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