柔らかい日差しが、春を思わせるように暖かい。
やはり香港はこうでなくてはと思いながら、MTRに乗り込んで道場のある深水歩へと向かった。
稽古は前回に引き続いて中心を意識した運足と体捌きから。
意識を中心(丹田)に置き、そこから出るように前へ出る。 重心を低く沈み込むように。
運足、転換、入身転換の体捌きの後、お互いが向き合っての横面打ちへ。
中心を崩さず、身体が流れないように、そしてしっかりと相手の側頭部へ手刀を打ち込む。
この身体の捌きを忘れないようにして、横面打ち四方投げ。
相手の横面への打ち込みを流す捌きは、共に打ち合う相打ちでの捌き。 自分の中心を崩さずに、相手の打ち込みを力の方向に導いて行けば、自然に四方投げへの動きになる。 受け流しから振りかぶりへは腰を切る動きを使うことで、技に切れが出る。 一本で流れる動きを会得できたら、次は腰の切れと中心を意識して動いてみて欲しい。

横面打ちから押さえ技への動きは、飛び込んでブロックする捌きからとなる。
送り足飛び込みも、手への意識よりは中心から前へ出る感覚で前へ出る。 前の腕で横面の押さえ、もう一方の手は相手顎への当て身。 相手の体勢が崩れるように思い切り良く前へ出る。 そこから相手の動きの反動を利用するような感覚で一教の腕押さえへと入る。
重心、崩し、身体のうねりなどを感じながら動くこと。
個々の動きに念を入れすぎたせいか、二形を動くと残りの時間はあと少し。
最後は、細かなことを一切気にせずに、勢いで動くように片手取りの呼吸投げ。
思い切り動いた後、座技呼吸法で終了。
年末年始を過ぎ、多くの稽古生が稽古に復帰して来た。
新年からの運営の変更を受け入れてくれたことにも感謝申し上げたい。

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