深水歩の道場が取れず、今週はスポットで以前の西湾河の香港西体育館での稽古。
サイトの稽古日程には記載しておいたけれど、一部のメンバーには告知が行き届かず、迷惑をかけてしまった。 (深水歩へ行かれたSさん、申し訳けありませんでした。)
掲示板に、再度、告知をしておくべきだったと反省している。
稽古は、身体を柔らかく使うように、諸手取り呼吸法から。
崩しから振りかぶり、振り下ろしまで、柔らかく、引っかからないように注意して動く。 初動の捌きの後は、自分の手を中心に運んで振りかぶりへと入る。 振りかぶりの腕は、できるだけ大きく使うことで、相手の身体が伸ばせコントロールしやすくなる。
掴まれた自分の腕を、一旦掴んでいる相手の手に当てて、その反動を利用して抜きながら腕をアーチ上に振り上げ、軸転換して相手を後方に倒す入身投げの表技。
当てから抜き、振りかぶりまでは、相手の力を利用していることが体感できる実に合気道感覚溢れる技でもある。 抜き、振り上げ、軸転換と一本で動けば、相手は一気に崩れ、技としての面白さも味わえる。
表技の後は、通常の相手の背面ヘ入る入身投げ。
入り方は、転換から転身して切り返すスタイルと、呼吸法のように一気に振り上げてそのまま切り返す二種類がある。 腕を手刀に使い、転身の際にその刃を相手に向けることで、相手を崩しやすくなる。 崩し、転身の後は、転換して通常の入身投げとなる。
諸手取りは、がっちりと両手で掴まれる割りには、左右の振りに対しては割りと簡単に動いてくれる。掴まれた腕を踏み込みと同時に脇へ振り、相手の脇下へもう一方の腕を差し入れて、身体の振りで前方へ投げる腕極め投げ。 裏技へは転換の後、掴まれた腕を自分の膝前でループを描くように使うことで、相手は自分の前に帰ってくるので、そのタイミングで腕を相手の脇へ差し入れる。 腕の振りは力を入れるよりも、大きく身体の前後運動を使った方が崩しやすい。
ゆっくりと、呼吸を整えながらの正面打ち二教。
表裏ともに、腕の返しの後、相手の肩を自分の膝前に納めれば、手首を二教に取る時間は十分にかけられるので、体勢が出来上がる前に慌てて手首を取りに行かないこと。 裏技は、相手が再度起き上がり、向かって来ることで成り立つ技。 受けを取る人は、そこをしっかりと認識して受けを取って欲しい。
座技呼吸法で終了。

Mさんと父親のHさんは、今週も稽古に来てくれた。
住まわれている新界から香港島の東の外れまでは、香港では十分な遠距離移動になるのだけれど、父娘で来られ楽しそうに稽古して行かれた。
こういう関係は本当に嬉しい。

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