休日とはいうものの、急に入った用事で新界の工業地域へ。
用事も何とか、12時半くらいには終わり、急いで西湾河の稽古場所へ。
今日の稽古は、場所が押えられず1時間のみ、畳を敷かず基本動作である身体運動を行うことにした。
立ちを半身に変えて、天の鳥船とも言われる船こぎ運動から。
前後への体重移動と膝の屈伸、そして、それに伴なう腕の曲げ伸ばし。 体重移動は大きく、身体はぶれないように。 腹の底から出る気合が出れば直良し。
船こぎの後は、振玉。 中心に合わせた掌の中に入れた玉を意識しながら、ゆっくりと大きく、次第に早く小刻みに振る。 中心を意識して、さらには自身の小宇宙から天空の宇宙へと意識を繋げて行く。
一教運動は、前後の体重移動に腕の振り上げを加える。 中心を意識しながら、勢い良く腕を下からすくい上げるように大きく振り上げる。 中心と下半身を作るには最適な運動。
続いては、呼吸運動。 正対した位置から、息を吸いながら両腕を大きく振り上げ、そこから腰を回しながら息を吐き腕を体側に振り下ろす。 膝を緩め、中心と重心を十分に落とす。 さらに吸い込んで両腕を上げ、腰を回し転身して息を吐きながら振り下ろし。
単純動作の繰り返しではあるが、呼吸、腰の回転、中心とその沈み込みとなかなかに奥の深い運動。 目を閉じて、気持ちを集中して動いているとエンドレスになりがちな運動でもある。

さらに、台湾の李師範より、ご教授いただいた打ち込みでの呼吸法。
身体のひねりと重心の沈み込み、そして運足が加わった奥の深い運動でもある。 ゆっくりとした運足は片足重心になることも多く、中心の安定が欠かせない。 同様に深い呼吸が伴なうので、次第に集中して行き、やはりエンドレスに続けたくなる。
自分が知るのは、まさに入り口の動きだけ、台湾での経験もあるD氏に聞くと、引き足からの回転運動など、さらに複雑な動きも知っていた。
今日は、時間が短く、稽古は身体運動のみ。
呼吸を使いながらの、ゆっくりとした動きではあるけれど、終わった時には汗をかいている。
深い呼吸を伴なう運動は、日々の暮らしの中でも出来るので、思い出した時には、ぜひ動いてみて欲しい。

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