香港合気道協会のシニアメンバー、Michael 梁氏が、湾仔に開設した私設の道場、「香港合気道館」の道場開きに出席してきた。
現在の香港合気道協会でも一番古いメンバーの一人であり、成功したビジネスマンでもあるMichaelの長年の夢だった道場が完成し、Cottier師範を始め、香港のシニアメンバー、指導員、関係者が呼ばれての道場開き。 私設の合気道道場は、70年代にCottier師範が開かれて以来、実に30年ぶりのことだと言う。
商業ビルの6階に作られた道場は、柔道場一面には満たない広さではあるけれど、東京よりも高い不動産コストに加え、私費を投じて自前の道場を作った意気は、十分に評価されていい。
「香港合気道館」の命名は、香港で唯一の私設柔道場である岩見師範の「香港柔道館」に敬意を表してのものという。
道場では、来月より、週に6日の稽古が開始されるほか、ライブラリーも兼ねており、一面の壁には、よくぞここまでと思うほどの合気道関係の書籍やヴィデオが収められている。
個人道場の開設には、協会内で異論もあるようではあるけれど、私費を投じて稽古の場を設けたことは、評価されるべきことと思う。 会を割るわけでは無く、同じ香港合気道協会の傘下であれば、他にも広げて行くべきだと考える。 これは、自分の道友会の道場も同様。

驚いたのは、道場正面に開祖直筆の書が掛けられていたこと。
骨董屋で入手したというこの書は、筆跡といい、書体といい、傷みようといい、紛れも無く本物。
こういうものまで入手する情熱と財力にも驚かされた。
この道場から、素晴らしい合気道人が輩出されることを期待している。

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