ブッキングオフィスで来年1月のブッキングを済ませ、いつもよりやや遅れて道場へ入ると、少なめの稽古生は外国人がメイン。
それではと思い、基本技と基本的なこと、そして技や動きとの日本語名との一致を徹底しようと決めた。
最初は脚捌きから、送り足、接ぎ脚、歩み脚と脚の使いを変えて前後に動く。
始めたころは移動するごとに上下に動いていた頭も、今はもう動かなくなっている。 足の裏に薄紙一枚という感覚も身についてきたと感じる。
外国の道場では、毎回これから開始するところもあったことを思い出す。
体捌き、まずは単体で転身、転換、入り身転換。
これらの動きも同様に頭の上下動が無くなった。 転換の際の脚の動きも薄紙一枚になっている。
かつては、よく混同した転換と入り身転換も間違えなくなった。
いては、逆半身片手取りから入身、転換、回転。
中心から出る、沈み込むように出る、接点の力の逃がし、そんなポイントを確認しつつ動いてみた。
単純な体捌きも、接点のずらし、力のいなしや放出など、いろいろな出方を試していると切が無くなる。 基本としては、動いた後に重心が落ちてしっかりと安定した立ちになっていれば良し。
入身で踏み込んだ脚の親指は外へ向ける、何人かはこの方向を修正した。
基本技としての正面打ち一教。
当りから返し、膝前の収めから崩しへ。 返しは、相手の肘を上げ大きく肩を回すような感覚で、返した後は、相手の肩が自分の膝前へ来るように収め、弱い方向へ導いて崩す。
裏技の転換からの返しは、相手の腕を伸ばすようにして導く。
ひっかかりそうな場合では、肩側の手で相手を押さえこむとせずに、手首側の手を主導に伸ばすように転換して導けば、相手は崩れる。 力で押さえようとすれば、自身も固くなり、瞬時に動きは止まってしまう。
床上の押さえは、一、二、という感覚でアクセントをつけて、リリース後も相手から視線を切らず、意識は繋げておくこと。
正面打ち入身投げは、入身‐転身‐転換‐再度転身の脚捌きを正確に。
相手の導きと自身の腕の動きはシンクロしており、相手の頭が自分の肩に届いたときには、もう一方の腕はすでに振り上げられている。 腕の動きはできるだけ大きく、ほぼ真上に一杯に伸ばし、大きく振り下ろす。
振り上げた時の身体の状態は、腕は上一杯に上がり、重心(中心)が下がった状態。
中心が下がり、腕は上へ、個々の技の中でも、この身体の使いかたをするケースはかなり多い。

逆半身片手取りからの四方投げ。
入身、転換の捌きは重心を落とし、掴んでいる相手の腕を伸ばすように外へ導いて転身して切り落とし。
腕を伸ばすように外へ導くことで、相手の重心も浮く。
基本は、表、裏ともに二歩動いて転身。 転身は十分に相手の顔が見える位置まで。
すべての基本となる五級の技三型、細部にもこだわり、気になったところを修正した。
型にこだわった動きが続いたので、エイ、ヤーで思い切り良く投げる諸手取り呼吸投げ。
勢いで投げるとはいえ、やはりここでも重心の落ちが大切。
腕を振って投げる、腕をストンと落として転がす、いくつかの違うスタイルの投げ方を試してみた。
座技呼吸法で終了。

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