上体の筋力が強く硬い、外国人に多いタイプではあるけれど、自分のところでは、A氏、C氏がこのタイプに当てはまる。
上体を柔らかく、そして馴染みのない座り技を徹底してみようと思い、この二人をターゲットにした稽古を行ってみた。
まずは、上体を柔らかくうねるように使う感覚を掴んでもらうのに、一人で取る座り技の受身。
正面の打ち込みから、肘、腕を返して伸ばし、うねるように上体を使い、腹ばいになるまでの一連の動き。 ゆっくりと、中心を保ちながら各関節を緩め柔らかく動く。
この感覚を維持しながら座技正面打ち一教。
当らず、柔らかく受けて相手の中心を浮かすように返してゆく。
裏技も引っ張らず、崩れるように導いてゆく。 脚の運びは、膝行の運び。
大分慣れてきたせいか動きもスムース、膝行の動きも以前ほど辛そうではなくなってきた。
さらに座り技を続け、座技肩取り二教。
当身から崩しへの脚の捌き、転換から裏技の腕の極め、中心をしっかりと保ち、上体がぐらついたり、前傾しないように注意したい。
二教になると、やはりまだ上体がのぐらつきが目立つけれど、長時間の座り技に良く堪えたと思う。 上手く出来るようになろうという意思が伝わってきていた。
立ち技に変えて三教。
自分のところは、ビギナーがほとんどなので、三教はまだあまり馴染んでいない技。
崩しから取り、三教の極め、そして床上の押さえまで、要所を決めながら進んで行く。
極めの部分での半身の立ち位地、表、裏への崩しの際の脚の運び、相手と正対しない、大胆な捌きで最小の歩数で極める。
小さく歩幅で調整するのは、全部ごまかし、最小の歩数でタン、タンと決めるのが技の精度だと思っている。 自分は、けっこうこれにはうるさい。

心置きなく、奔放に、気持ちを発散するように動いてもらおうと思い、両手取り入身投げ。
入身投げの脚捌きも、しばらくしつこく行っていたので、皆結構安定してきた。
存分に動いて、息が上がったところで、座技呼吸法で終了。

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