昨夜の香港合気道協会での稽古は、いつもと異なり、大多数が有段者と級の上位者。
いつもとは方針を変えてと思ったわけではないけれど、途中から、趣くままに投げ技を楽しむ流れに変わった。
流れの変化を感じたのは、稽古の序盤、掴ませずに入る交差取りの入身投げの辺りから。
腕を取りに来る動きを、肩に変えて高さを変える。 肩を取りに来る手を、上段への突きに変える。
イマジネーションの持ち方で、一つの型の動きは、多様な変化に対応する。 そんな身取りの動きから、道場の空気が明らかに変わっていった。
瞬時に入る正面打ちからの回転投げ、腕を差し入れて透かす呼吸投げ、衝突事故を避けるため、3本のラインのかかり稽古に変えると、自然に有段者、インターミディア、初級者のラインに別れ、有段者、インターミディアのメンバーは、思う存分に投げ技を楽しむ。
そんな稽古に変化した。

さらに、タイミングを合わせて腕を引っ掛けて投げる呼吸投げ、体捌きで投げる呼吸投げ。
自分も思うままに、動きの大きな技を続けてみた。
相手の動きのダイナミズムを利用して投げる技なので、動きも一層賑やかになる。
身体の躍動と笑顔、そして発散される精神の躍動、そんなことが感じられる稽古ができた。
細かなことは気にせずに、気持ちを発散させる動きの稽古。
そんな稽古から得られる開放感と気持ちの高揚も合気道の楽しさ。

0