早いもので、もう11月。
亜熱帯の香港も今週は涼しい日が続き、朝夕は長袖やジャケットを着込んだ人達が多くなった。
自分も、すでにTシャツ&短パンから、重ね着、長ズボンに変わっている。
稽古は、入身、転換、回転の体捌きから。
力の方向のずらし、重心の沈みと姿勢、脚の方向などの基本を確認しながら動いてみた。
当っている力の方向をずらしての崩しから、呼吸法へ。 重心の沈みと中心線に沿っての腕の振り上げ、転換からの裏技は、中心へ呼び込むことで相手はさらに崩れる。
腕の振り上げは大きく、腰を切りながら体側へ落とす。
転換から、さらに軸足を変えて脚を前へ運ぶ回転運動に変える。
受けは、相手の回転する動きについて行く、技ではなく稽古法。
取りは、中心軸がぶれない回転運動を、受けは、重心を落とした畳に張り付くような上下運動をしない脚捌きでついてゆく。 しばらく回ったところで、惰性と慣性の動きを利用して呼吸法。
重心の沈みと中心を作るには良い稽古法、自分も一時期ずいぶんと稽古した。
掴まれた手の手のひらを下に水平に回すように、親指が臍を指すように運びながら、もう一方の手刀で接点を切りながら相手背面へ入身する基本的なスタイルでの片手取り入身投げ。
運び、切り、踏み込みを一つのタイミングで動き、相手背面に付く入身投げポジションへ入る。

転換して、さらに呼び込むように転身して、振り上げた腕を前方へ切り落とす。
いかにして相手の中心を浮かせるか、崩しの動きもいろいろと楽しんで欲しい。
片手を取られたところから転身、もう一方の手で相手の肘を取って入身、相手の前方へ踏み込む表技も動いてみた。 これも同様に中心線を軸にした回転の動き。
正面打ちに変えて、四方投げ。
崩しは、相手の打ち込みの内側へ両手を突き入れる横面打ちと同様の捌き。
脚捌きによる流しと自分の中心をしっかりと保つこと、中心がしっかりと保てれば、身体も前傾しないはず。 相手の腕は外へ導いて四方投げへ入る。
同じ正面打ちから小手返し。
受ける−入身転換−打ち込みを落として上から取る、この動きを一つのタイミングで動く。
脚の捌きを大胆に、しっかりと重心を落として、上から小手返しの取り。
相手前面へ踏み込んで表、掴んだ手を前、下へ導きながらお互いの背中が付くように転換して裏技へ。
小手返しは投げ押さえ技、投げ捨てにせずに、最後の腕の極めを忘れないこと。
このところよくやっている入身転換による、相手の打ち込みを梳かしての呼吸投げ。
自分の伸ばした腕を、相手の正面打ち脇下へ差し入れて、入身転換、後は身体の出し入れ。
片膝、両膝を着くようにして低く導いてもいい。
元気良く動いた後は、ゆっくりと呼吸を使いながら、正面打ち一教。
当らず、力まずに腕を返し、押さず、引っ張らずに、弱い方向、崩れる方向へ導くだけ。
お互いがストレスを感じない動きで動きたい。
座技呼吸法で終了。

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