土曜日の稽古の後、稽古生のAlainの紹介で牛頭角にある居合の道場を見に行ってきた。
かつて香港を支えた軽工業の中心地であった九龍湾から牛頭角、観塘にかけてのエリア、製造業の大陸への移管が進み、かつての工業ビルは空き屋が多くなっている。

空き屋となった工業ビルは、レンタルガレージなどに転用されていたけれど、ここ数年、音楽スタジオやダンススタジオ、そして、武術の道場などに変身していることは聞いていた。
訪問した工業ビルは、MTRの牛頭角駅から徒歩5分ほど、無骨な工業用エレベーターで12階へ上がると、かつて縫製工場に使われていたスペースは、だだ一つだけその名残を残すのみで、音楽スタジオとクリエイティヴ スタジオ、そして居合道の道場に変身していた。
南側を窓に開いた居合道場は、80畳くらいのスペースがあり、ここでの稽古には充分な広さ。
九龍側の建物にしては天井も高く、刀や丈を振るにも充分な高さがある。
こういう常設の道場と契約して、週に二、三回の稽古ができれば、道場としての機能と格式も十分になる。 なにより、公共スペースのブッキングの苦しみからも解放される。
自分達、合気道の稽古に常について回るのは、畳の問題。
これを揃えるには、それなりのコストが必要となるけれど、全てが上手く進展して行けば、決して不可能なことではないと考える。
常設の道場、夢の実現へ向けて頑張りたいと思う。
自分たちが訪れたのは稽古開始には少し時間がある時間帯。
数人の稽古生が自主稽古をしていたのを見て、自分も少し居合いをやってみたく感じた。
制定形を幾つか自分で動いたので、幸い居合いの刀は持っている。
少し余裕が出来たら、穏やかな気持ちで居合いの稽古にも参加してみようかとも思う。

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