陽気も大分良くなり、ここ数日は半袖で十分。
外へ出ると日本の6月くらいを思わせる陽気、新緑の頃、また府中での日本ダービーの頃の季節の美しさを思いながら道場へと向かった。
稽古は片手取りの二教から。
踏み込んで当て身、脚を踏み変えての崩し、慣れてしまえばなんでもない動きも、初めての時には一本の流れでは動けない。 当て身から踏み変え、当て身を入れた手を滑らせるように掴んでいる相手の腕へ落として相手を崩す。 大切なのは、捕まれている自分の腕を後方へ伸ばすこと。
引くのではなく「伸ばす」。 自分は、指先まで意識を運んで手首の動きも使うようにしている。
相手の腕に落とす手は、力で押すのではなく自分の体重を乗せるような感覚で、それでも重心は自分の中心にしっかりと置いて、真っ直ぐな姿勢を保つこと。 身体が前傾しないように注意する。
手首は、そのまま取れば二教に取れる。 腰の回転で押し出すように肩を押し、相手の肘を上方に押し上げれば、あとは返すだけ。
裏技は緩い繋がりで、相手を動かして回って来たところをカウンターのように合わせて手首、肘の関節を極めて、床の押さえへ。 自分は、相手の肘を自分の中心へ巻き落とすスタイルを取るけれど、一教と同様、転換して押さえに入る形でもいい。
同じ捌きから入身投げへ。
崩しの後、相手の腕を大きく振るようにして背面へ入身、そのまま転身して入身投げへと入る。
崩しから、腕の返し、そして背面への入身での踏み込みまでの流れと動きのダイナミズムを掴むこと。
数ヶ月前に自分も始めて体験した交差取り転換、そこからの呼吸投げが面白かったので自分の稽古でも動いてみることにした。

相手に背面を見せることにはなるが、相手の肘を浮かした崩しの形にはなりやすい。 そして、相手が浮いているので、結構気持ちよく投げられる。 通常の腕を振る投げに加えて、真下へ落とすような腕の使いでの投げの二通りを試してみた。
座技呼吸法で終了。
今日の稽古では、見取りの後、大人の稽古は有段者のT氏に見てもらい、自分は別メニューで子供の稽古を集中して見ることにした。 内容は道場マナーと五級の技の見極め。
ある程度の緊張と集中を与えてやれば、期待以上に動ける。 要は、その緊張と集中をいかに与えて維持させるか、これが見出せれば、子供の稽古は格段に進歩する。

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