暖かかった春節の頃とはうって変わり、寒さが戻って来てしまった今週。 ここ数日とはいくぶんましとはいえ、薄手のセーターを着て道場へと向かった。
基本技と身体の使い方をメインに行ってきた稽古、今回は座り技を行ってみた。
香港の新しいメンバーも加わったので、座り方、座礼、そして立ち方を改めて伝えた。 立つ、座る、礼をする、一つ一つの動きを本来の姿で動くこと、このことが美しい挙動とメリハリ、そして形式としての格式を作り出す。
座技も立ち技と同様に正対して両手の手のひらと拳で繋がり、柔らかい繋がりで繋がるところから。
腕、肩、胴の関節を緩め、柔らかく繋がった状態で力を出し入れしてみる。 中心をしっかりと保ち、上体を緩め、うねるような感覚で動かしてみる。 この感覚を残したまま、正面打ち一教へ。
身体(胴体)を一個の固体として固めずに、多くの関節で構成された緩くゆがむ物体として動かす。 相手の打ち込みにも当たらず、緩く受ける感覚で受け、返す際にも相手の身体がうねるように返して行く。

接点は手刀の受けと返す肘に当てた手のひらとなるが、身体の使い方は稽古の最初に行った緩い関係で返して行く。
座り技は全般的に、自分ではやや遅いと感じるくらいでちょうど良いと思う。
緩い繋がりで小一時間座り技を続けた後、立ち技に変えて一教。 基本的な動きは、全く同様。
正面打ちから四方投げと思っていたところ、新しいメンバーが混乱しそうなので、片手取りに変えて四方投げ。 まずは、この動きを身体に覚えこませて欲しい。 身体に馴染んだ動きで、歩くように技をかける。 経験者には、接点で当たらず、ふわりと相手を浮かせるように技をかけるということを意識して動いてもらった。
同じ流れから腕極め投げ。 新しいメンバーには受身の稽古も兼ねて、かかり稽古で元気良く動いてもらった。 稽古の段取りが悪く、今日はここまでで終了。

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